釣りを愛する趣味人の愛車は、マツダのピックアップ「プロシード」でした。

針を使用して渓流釣りを楽しむ日本の伝統的な釣法「テンカラ」。その釣りに魅せられ、休日ともなるとお気に入りの道具と愛車でひたすら上流域の好ポイントを目指す趣味人、堀江さん。道無き道を走るために選んだのは、マツダ プロシードのだった。

悪路も問題なく走れ、休憩にも十分な車内空間が魅力。

渓流釣りにおける釣法、テンカラ。その語源や由縁は定かではないが、元々は川漁師が行なっていた日本固有の釣り方で、竿、釣り糸、毛針のみで行うシンプルな釣りだが、難易度は高いとされている。ターゲットはイワナ、ヤマメ、ニジマスなどのマス類。ポイントとなるのは、水質が良く、流れのある河川の上流域。そのポイントを探し求め、未舗装の山道を走り回るのは当然のこと。必然的にタフに走れるクルマが必要だ。

狙ったポイントに確実にキャストすることが釣果を上げる大きな鍵となる。魚に悟られないよう騙し合いの繰り返しだ
人里離れた山奥でも休日ともなれば、渓流釣りを楽しむ趣味人で賑わう。警戒心の強いイワナやヤマメは、より奥深い沢へと潜むため、 ポイントを探し歩き回る

「休日の8割は釣りに出かけています。だいたい仕事が終わると、その日の深夜にクルマを走らせ、現地に到着後に車内で3〜4時間仮眠をとり、夜明け前に準備をして沢を登り始めるというのがルーティンですね。よほどの嵐が来ない限り、釣りを楽しんでいます」

もともと道具好きな堀江さん。ウエアやギア、ロッド、時計などもこだわりの逸品。時計は釣り用として購入したシチズンのプロマスター。 ロッドは櫻井釣漁具の金剛

撮影当日もあいにくの雨。連日のぬかるんだ山道や砂利道もなんのその。ポイントとなる川沿いまで余裕のドライビングだ。

「2年ほどマツダのプロシードに乗っていますが、シートも仮眠できるほどリクライニングできますし、ピックアッ
プならではの窮屈さも苦になりません。何よりタフに走れる安心感が気に入っています」

使用する毛針は、すべて堀江さんの手作り。釣り場のポイントに合わせた毛色、針のサイズなど最も繊細さが求められる
夜明けととも釣り糸を垂らしながら、徐々に沢を登り始め、日暮れまで釣りをしていたこともあるという堀江さん。ときには30センチを越え るイワナやヤマメなども釣り上げる

【1997 MAZDA PROCEED】海外で高く評価されるマツダのピックアップトラックの3代目。

初代が発売されたのは1965年。マツダのピックアップトラックとして長い歴史を誇るプロシードは、主に海外輸出用として生産され、高い評価を得てきたモデル。その3代目にあたり、国内販売を強化するために作られたのが、堀江さんの愛車キャブプラスだ。H・Dをメインに修理業を営む堀江さんにとってピックアップ型は必須条件。これまで、サバーバン、C-10、サニトラと乗り継ぎ、2年ほど前にプロシードへと乗り換えた。趣味である釣り、そして仕事とともに無くてはならない存在なのだ。

ケースにぎっしりとストックされた堀江さん自作のなんの虫かわからない(本人談)毛針
荷台に積まれたトラスコのツールボックスはタックルボックスとして使用
万が一の雨に備えて着用しているマムートの防水ジャケット
フィッシンングベストはクラシカルなデザインがお気に入りのフィルソン製

メインに使用するマツダ プロシードの他に趣味のクルマとしてメルセデスベンツS124 300TEも所有。隅々まで整備が行き届いたコンディションの良い1台だ。その他にBMW K100RSも愛用している。趣味を持つものにとって羨ましい限りの環境だ。

(出典/「Lightning 2017年7月号 Vol.279」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

Pick Up おすすめ記事

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...