ユーロパレットで、無骨なロータイプのカフェテーブルを作ってみよう!

ユーロパレットは主にヨーロッパで輸入輸出の際に、商品を乗せる荷台として使われるパレットで、役目が終わると破棄されてしまう。最近では、このパレットをベッドやソファのフレームにアレンジして使う人が世界中で続出。そんな人気のアイテムを使って、ユーロパレットテーブルを作ってみよう。

  • 【仕様】
    ■サイズ/約W82×H39×D71㎝
    ■所要時間/約2時間
    ■材料費目安/1万円(購入先によって金額は変わります)
    ■難易度/★★☆☆☆

気になるのがパレットの入手方法。ホームセンターで扱っている店がなかなかないため、専門サイトなどで検索してみよう。またヨーロッパで一般的に使われてるパレットは、ユーロパレット(120×80㎝)とブロックパレット(120×100㎝)の2種類のサイズがある。さらに日本で使われているJIS規格は110×110㎝とまたサイズが異なるので、用途に合わせて選ぼう。さぁ、テーブル作りに挑戦!

【今回教えてくれた先生は……】
DIYer(s) http://diyers.co.jp
DIYに特化したWEBサービス「DIYer (s)」。ショップの紹介やオリジナルDIYレシピを世界に発信&アーカイブしている。またDIYを通して暮らしを豊かにし、モノの価値を見直すことを提案。

まずは、準備するものをご紹介。

ユーロパレット

800×1200×140㎜のユーロパレットを2つ用意。重ねることで収納スペースを作ることができる。1枚約3000円

1×4材

天板用の1×4材。パレットのサイズに合わせてカットしてもらおう。今回は長さ800㎜を8枚用意。1枚約2000円

ターナー色彩のオールドウッドワックス

無垢の木に塗り込むだけで古材のような仕上がりになるソフトタイプのワックス。今回はウォルナットを使用。3240円

キャスター

ユーロパレットは重量があるため移動が重労働。キャスターを付けることで移動しやすくなること請け合い。4個用意。各約300円

今回使った道具はこちら!

ブラック・アンド・デッカーのコードレス丸ノコ

ツーバイ材の切断を可能にした電動丸ノコBDCCS18。切り込み深さ調節や切断角度調節も簡単にできる。

マキタの充電式インパクトドライバー

Lightningでも頻繁に登場する充電式インパクトドライバー。握りやすく狙いやすいので正確にビスを打ち込める。

ブラック・アンド・デッカーのサンダー

サンダーとは、ムラなく効率的に材料を研磨する工具。木材を切断したときにできるバリを取ったり、塗装前の下地を整えたりと何かと出番が多い。

このほか、天板を取り付けるためのビス(今回は32本使用。板の厚みに合わせたものを選ぶ)、キャスター取り付けようのビス、ワックス塗布用のクロスを準備しよう。

早速やってみよう! パレットは硬度が高いので、カットする際は注意!

1.まずはサンディング。

まず1×4材をサンディングして表面を滑らかにする。手触りがよくなりワックスも浸透しやすい。サイドの研磨も忘れずに。

2.ワックスを塗る。

サンディングしたら、オールドウッドワックスを全体にまんべんなく塗る。塗り終わったら小一時間ほど乾かす。

3.テーブルサイズにカットする。

ユーロパレットはこのままだと大きいので、パレット中央の支え部分を残すようにしてカットする。

曲がらないよう注意しよう。

4.収納スペースを作る。

収納スペースを作る。横に支えている3枚の板のうち、真ん中だけ残して外側の板をカットする。

5.パレットをサンディングする。

もう1つのユーロパレットも同じようにカットしたら、パレット全体をサンディングする。角も忘れずに研磨しよう。

同じものが2つできたらあとは組んでいこう!

6.キャスターを取り付ける。

2つのパレットは最終的に重ねて使用する。底面になる方のパレットを決め、四隅にキャスターを装着する。

7.天板を取り付ける。

1×4材が乾いたら、天板を作る。天面になるパレットに1×4材を一枚ずつ並べてしっかり固定する。

なかなか雰囲気のある仕上がりに。

8.もう一つのパレットに重ねる。

2つのパレットを写真のように重ねたら完成。パレット自体に重量があるため、固定しなくてもズレることはない。

完成!

西海岸風の無骨なローテーブルが完成! 中に収納もでき、大活躍間違いない。

(出典/「Lightning 2018年7月号 Vol.291」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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