街乗りもできてレースも愉しめるオールマイティなスポーツカー「シボレーノバ」とは?

  • 2023.02.21  2020.03.12

アメリカでは普段乗りするクルマをデイリードライバーと呼ぶ。アメリカのローカルレーサーを彷彿させる自営業・小川伊佐雄さんの’70年式シボレー・ノバは、レース上まで自走で走り、ドラッグレースに参加している。それどころか普段の買い物までこなす、究極のデイリードライバーなのだ。

街乗りもできてレースも愉しめるオールマイティなドラッグレーサー「1970 Chevrolet Nova」。

自営業・ 小川伊佐雄さん 実はこのGrumpy’s Toy VII の他にもレース専用のドラッグレースマシンを所有する大のドラッグレース好き。若い頃から憧れていたそうだが、実はこのクルマが初のアメリカ車でもある

同時にスタートしてどちらが早くクォーターマイル先のゴールラインを通過するか、そんな単純ながら奥が深いアメリカ発祥の自動車競技がドラッグレースだ。当然専用にチューニングされたエンジンを搭載し、操作方法もかなり特殊。通常であれば、街乗りするのはかなりキビシイのだが、ここに紹介する小川さんは、ドラッグレースに参戦している’70年式シボレー・ノバで、普段乗りしているスゴ腕の人物だ。

レトロなレタリングが入るレザートップが特徴的なボディは、’60年代から’70年代にかけてアメリカで活躍した有名なエンジンビルダー兼ドラッグレーサー、Bill Jenkinsがドライブするレースカー“Grumpy’s Toy”をオマージュしたもの。

前オーナーが仕上げたためエンジンの詳細は不明というが、かなりリフト量のあるレース用のハイカムが組み込まれ、一般的に想像するV8サウンドとは異なる甲高い排気音が特徴。街中を走る姿はかなり目立つ。

「シフトレバーの操作も慣れてしまえば別に問題ないし、実際にレースにも自走で参加しているので、街中を普通に走るのも楽しんでいます。何より自分が好きなクルマですから、普段から気兼ねなく乗りたいじゃないですか」

毎日普段乗りできて、レースも楽しめる。小川さんのシボレー・ノバは、まさに究極のスポーツカーといえるだろう。

有名レースマシンの幻の7号車をオマージュして製作したドラッグレーサー。

’60年代から’70年代にかけて活躍し、The Grumpと呼ばれたアメリカで有名なエンジンビルダー兼ドラッグレーサー、Bill Jenkins。彼がドライブした歴代のドラッグレースマシンは、ニックネームから”Grumpy’s Toy”と呼ばれた。

そんな歴代マシンは6代目まで存在するが、中でも”Grumpy’s Toy V”がレザートップ付きの’68年ノバをベースとしていたことから、これをオマージュして前オーナーが同じレザートップのノバを使い、幻の”Grumpy’s Toy VII”を製作したもの。見る人が見れば、このレタリングのドラッグレーサーが街中を走る姿はかなり奇異に映るはずだ。

ハイコンプなスモールブロックを搭載しドラッグレースでも活躍する実力を持つ車体。

エンジン

エンジンはシボレーのスモールブロックをベースにチューニングを施したレース用エンジン。ツインリンクもてぎで行われる1000ftドラッグレースで、12.7秒を記録する実力を持つ。

リア

リアはあえてスティールホイールに、レースでも使用する極太のミッキートンプソン・スポーツマンタイヤを履く。

テールライト

テールライト横には、レース場で緊急時にサポートメンバーがエンジンを切れるように電源のシャットオフスイッチが備わる。

ボディ

ボディサイドのレタリングは、往年のドラッグレーサーを忠実にオマージュ。実際には存在しない7代目モデルをイメージして製作している。

シート

これほどのドラッグレーサーながら、シートはベンチのままで、ステアリングすらノーマル。実はベースの程度が非常に良いことが判る。コラムにマウントしたタコメーターが逆に目立つ。

レース用シフター

本来コラムシフトだが、フロアにレース用のラチェットシフターを設置。操作方法が特殊だが、街乗りでも違和感なく使いこなす。「慣れちゃえば、全然イケますよ!」

ステッカー

ボディ各所のステッカーは、現在のものとはロゴのデザインが異なるものもあるため、当時のレースカーを元にカッティングシートで忠実に再現したものでステッカーチューン。

(出典/「Lightning 2020年2月号 Vol.310」)

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