「CLASSIC WORK 8173 (Hawthorne “Abilene” Roughout)」をメンテナンス!
ラフアウトレザーを採用したクラシックワーク。オロラセット・カラーとは違うタフな経年変化を楽しめる一足で、無骨な佇まいが魅力。トラクションソールとも相性抜群の色合い。こちらをメンテしていく。
教えてくれるのはこの方!
松浦佳和さん。レッド・ウィング・シュー・ストア東京青山の副店長として活躍。シューズメンテ工房に勤務していた経験もあり。
用意するもの
専用のクリーナーを使用していく。
1.紐を外す。
こちらもまずは紐を外すことから。これは紐がある靴をメンテするときに共通する第一歩。
2.紐も拭く。
濡れたタオルで紐を挟んで、引っ張るように伸ばしながら紐の汚れを拭き取っていく。
3.ナイロンブラシを使用。
ラフアウトのメンテの主役はナイロンブラシ。馬毛ブラシよりもコシがあるのが特徴的。
4.汚れを掻き出す。
ラフアウトは毛並みが一定ではないので、多方向から汚れを掻きだすようにブラッシング。
5.ラバーバーも活用。
トゥ部分は汚れがひどいことがあるので、ラバーバーで擦るようにして汚れを落とす。
6.履きシワも伸ばす。
履きシワの部分は黒ずみになっていることが多い。しっかり伸ばした状態で擦ろう。
7.ラバーのカスを取り除く。
最後にラバーのカスを取り除くためにブラッシング。コバのステッチあたりもしっかり。
8.比べると一目瞭然。
右がメンテ前、左がメンテ後。ラフアウトはブラシで毛を起こすだけでも明るく見える。
9.防水スプレーは履く前に。
仕上げの防水スプレーは必ず履く前にする。長期保管前にかけても、あまり効果がない。
完成!
色合いが戻ってきたのが一目瞭然。汚れも落ちてまた履くのが楽しくなるはず
【保管】箱に収納するときの湿気対策の裏技を紹介。
箱の四隅と横に穴を開ける。
箱に収納するときに気になるのが湿気。その対策として箱の四隅と横に小さい穴を開けよう。それだけでも通気性がよくなる。
紐は外した状態で収納。
紐は外したままの状態で箱に入れる。外した紐は両足分をコンパクトにまとめて、ブーツと一緒に箱に入れておくと無くさない。
購入時の紙も再利用。
レッド・ウィングのブーツは購入時に紙に包まれている、その紙は長期保管の際に再利用できる。これだけでも湿気対策になる。
棚で保管する場合は不織布で覆うとベスト。
棚に置いて保管する場合は、湿気は低い部分に溜まりやすいので、なるべく風通しがよい高い場所が理想。さらに埃やカビ対策として、気性のよい不織布で覆うとベスト。
【DATA】
レッド・ウィング・シュー・ストア東京青山
東京都港区南青山5-4-29
TEL03-6450-5349
営業/12:00~20:00
休み/水曜
http://www.redwingshoe.co.jp
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(出典/「Lightning 2017年3月号 Vol.275」)
Text/T.Itakura 板倉環 S.Sato 佐藤周平 M.Kuwabara 桑原将嗣 S.Shibayama 芝山一 M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/T.Shinjo 新城孝 T.Hanawa 塙卓真 M.Watanabe 渡辺昌彦 K.Wakabayashi 若林邦治 K.Hayashi 林和也 S.Kai 甲斐俊一郎 Y.Roppongi 六本木泰彦 Y.Higuchi 樋口勇一郎
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