デザインのモチーフとなったのはヴィンテージ。
「高校を卒業する前から靴職人になる夢は描いていました。もともといろんなスポーツをしてきたので、スポーツシューズを作ってみたかったのですが、古着が好きだったこともあり、レザーシューズの世界も面白そうだなと」
高校卒業後、専門学校に通いその後、すぐに現場でしごかれたという鈴木氏。グッドイヤーの靴を作っていく中で沸々と湧いてきたのは、やはりスポーツシューズを作ってみたいという夢だった。そこで生まれたのがこのヘンリー。
「ボクシングをやっていたこともあって、ヴィンテージのアスレチックシューズをモチーフにしました。グッドイヤーのアスレチックシューズはありませんからね」
軽量で動きやすくかつ堅牢なグッドイヤーのレザーアスレチックシューズ。いまやBROTHER BRIDGEを代表するモデルとなっており、今シーズンも素材を変えてリリースしている。
「最初に作ったのは2020年。茶芯のホースハイドを使用したモデル。本物のアスレチックシューズ同様、ギュッと縛り上げたシューレースのデザイン、軽快な履き心地は僕自身も気に入っています」
4年ほど前にリリースした茶芯のホースハイドを使用したヘンリー。履き込んだことにより、表現された履き皺はホースハイドならでは。グッドイヤー製法で作られたアスレチックシューズは他では見られない逸品でシューレースがギュッと詰まったデザインが好き。
(出典/「CLUTCH2024年5月号 Vol.95」)
Photo by Nanako Hidaka 日高菜々子 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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