KLASICAアトリエ訪問。デザイナー河村耕平のインスピレーションを支えるビンテージプロダクツ

ヴィンテージウエアに見られるクラシカルなデザインを現代のプロダクツとして再構築し、新たなウエアを提案し続けるKLASICA。デザイナーである河村耕平氏は、ブランドの世界観を表現するため、ヴィンテージをより身近なものと感じられるようアトリエにもこだわっている。
1
都内某所にある彼のアトリエにはアメリカからヨーロッパ、日本などで作られたヴィンテージのプロダクツが至る所に配置されていた。
2
3
吹き抜けとなっているアトリエ中央部分には木々が植えられ、季節だけでなく天気まで感じられる場所。
4
入口のフロアには、さまざまな来歴のアンティーク什器が設置される。もちろん、中にはKLASICAのアイテムが収納され、世界観を演出している。
5
アトリエには自身の手掛けたサンプルが什器に納められている。ラック、照明など細かな箇所まで新旧織り交ぜたインダストリアルファニチャーで統一される。

一世紀以上も前に作られたプロダクツが活きる

河村氏がKLASICAを設立したのは2006年。デザインはもちろんのこと、立体裁断や素材で遊ぶウエアは業界内外で高い評価を得ている。そのルーツとなるのは、ヴィンテージウエアだという。機能的で、かつ普遍的デザイン。アメリカを筆頭にヨーロッパ諸国のヴィンテージミリタリーウエアは計算し尽くされた機能美が最大の魅力だ。もともと中古家具を扱うところからスタートしたキャリアに沿ってヴィンテージウエアだけでなくプロダクツに関しても馴染みは大きかった。歴史を刻んだアイテムに目が向かうのは自然な流れだった。彼にとって、KLASICAとして、そのプロダクツがどのような背景で作られたかというのはウエアだけでなく、ブランドの世界観を作るうえで重要なことだった。
「半年ほど前にこの場所を見つけ引っ越してきたばかりです。建物は1970年代初頭のものらしく、西洋的な造りがとても気に入っています。僕の作る服とヴィンテージの世界観がリンクするような空間を意識しています」
6
キッチンへと繋がる廊下ではエレファントモチーフのヴィンテージOMERSAが出迎えてくれる。
7
ウエアに付属するタグなど小物が収納されるのもアンティークのケー ス。そのほか、こまごまとした小物も見事に収納。
8
1階から2階へと上がると打ち合わせスペースが設けられてい る。天井が高く圧迫感の無い広々とした空間が良し。
9
KLASICAのデザインソースとなるヴィンテージウエア。
【DATA】
●KLASICA Shop
電話:03-3795-2540
http://www.klasica.jp
※本記事は、『CLUTCH Magazine Vol.51』の内容を再編集したものです。
(出典:『CLUTCH web』、写真:Takashi Shinjo 新城孝、文:Tamaki Itakura 板倉環)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...