1.インディアンマドラス
インド東部のマドラス地方で産出されるコットン100%の生地。マドラスとは実は生地の名称であり、必ずしもチェックの柄を指しているわけではない。
2.ウェザークロス
もともとは戦闘時の悪天候に耐えうる丈夫な織物として、ミリタリーコートなどにも使用された。緻密に織られており、防水加工が施されている。
3.オックスフォード
緻密だが柔らかい感触で、光沢と程よい厚みがあるのが特徴。オックスフォード大学の学生がこの生地で作ったシャツを着ていたのがその名の由来。
4.鹿の子
吸水・速乾性に優れた表面に凹凸感のある編み地。代表的なアイテムとして挙げられるのはポロシャツだ。ドライなタッチで夏に適した生地である。
5.生機
精錬・染色加工前の織物のこと。簡単に言えば染色前の何も加工されていない生地のこと。これを染色したりプリントを施すことで製品となる。
6.ギャバジン(ウール)
角度の急な綾目がきりっとあらわれ、緻密で丈夫。羊毛を高密度に織ることで風を遮断し、保温性に優れているので秋冬のコートなどに使用される。
7.キャンバス
経糸に太番手の糸を使い、平織で織った厚手の生地。ダック、帆布はほぼ同じ意味で使われる。代表的なのは〈エル・エル・ビーン〉の[ビーン トート]。
8.ギンガム
先染めの色糸と晒し糸(白い糸)など異なる色の染め糸を使って縦縞か格子状に織った平織物。一般的に、この格子柄をギンガムチェックという。
9.グログラン
横方向に入った畝が特徴で、硬く密に織られており、光沢のある高級感のある生地。バッグやコートに加えて、最も使用されているのがタイである。
10.コーデュロイ
ヨコ糸にループ状のパイル糸を用いることで縦方向に畝が走る。日本では「コールテン」とも呼ばれる。畝は太いものから細いものまでさまざま。
11.コードレーン
縦方向に入るコード状の畝が特徴。シアサッカーと混同されることも多いが、シアサッカーのような縮れはない。凹凸感のある生地は夏に適している。
12.サキソニー
ツイードのような生地でよりソフトに作るため、粗野な英国羊毛ではなく、ドイツの羊毛で作られた。冬のスーツやトラウザーズの定番素材。
13.サテン
美しい光沢や滑らかさが特徴的な朱子織の生地。組織が密で肌触りも良く、比較的シワなりにくいため、昔から布団地として多く使用されてきた。
14.サージ
弾力性に富んだ平織の生地で、制服やユニフォームの素材として使用される。表面に斜め45度の斜文線が入り、素材はウールやコットンなどさまざま。
15.シアサッカー
タテ方向の波状の凹凸のある部分と同じくタテ方向の平らな部分が美しい縞を生み出す。薄手でサラッとした肌触りが特徴で春夏用の衣服に多用される。
16.ジャカード
もとは紋織機を発明したフランス人の名前をとってその機械で織られた紋織物を指していたが、現在は織り柄、編み柄のある生地を総称してこう呼ぶ。
17.シャンブレー
タテ糸に先染めした色糸、ヨコ糸に晒し糸(白の糸)またはタテ糸と異なる色の糸を用いた織物。霜降りのような風合いで、小さく白い斑点が出る。
18.シャークスキン
その名の通り、「サメの肌」のようなギザギザした織り目が特徴的な生地。軽量で耐久性が高く、傷にも強いため、ビジネススーツに使われことが多い。
19.スレーキ
主に洋服の裏地やポケットの裏に使用される生地。比較的安価な生地であり、洋服作りのコストを下げることができる。ややシワになりやすい。
20.タイプライター
繊維が長く細い糸を織りこんだ綿織物で、その織組織はブロードよりも高密度である。ハリがあるが耐久性はあまり高くない。主にシャツに使用される。
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