3.コミュニケーションディレクター・田中 遥さん|出自のわからないような謎のヴィンテージに惹かれる。
フリーのPRとして注目されている田中さん。大の服好きだけに、古着に対してのスタンスも実にフラットである。
「以前はファーストやセカンドなど、いわゆる王道で価値のあるヴィンテージが好きだったのですが、ここ数年ですっかりと変わりました。基本的には見たことのないヴィンテージとの出会いを大切にしていて、その出自がわからないようなものに惹かれます。
もちろん定番も素晴らしいのですが、古着の本質的な魅力はオンリーワンであることかと。ある意味、新品の服と同じで目線で、デザインや作りのおもしろさを重視」
- Q 年齢と出身地は?→31歳。福島県出身
- Q よく行く古着店は?→代々木上原の「フロント11201」
- Q 一年で古着に費やすおおよそのお金は?→50万円くらい
- Q 古着にハマったのはいつ? きっかけは?→中学3年生の時に買ったレッドウイングがきっかけです
- Q 無人島に持っていきたい名作古着は?→最近はあまり物の価値に執着しない買い方をしているので、選べません
1.ノーブランドのチロリアンジャケット
ハンドニットのチロリアンジャケットは、おそらくオーストリアで作られたもの。タグがないので、年代は不明だが、70~80年代頃のものだろう。
「すごく雑なライニングが付いていて、そこが気に入って購入しました。度の詰まったウールの生地感も素晴らしい」
2.SOLIFORのパンツ
フランスのワークウエアメーカーのパンツは、オールインワンをカットオフしたような独創的なデザイン。
「これはおもしろいデザインにひと目惚れ。コットンツイルの生地感も気に入っています」
3.ラングラーのシャンブレーシャツ
ブルーベルマークの入っていないタグやデザインから70年代頃のものだと推測できる。
「デニムじゃなくてシャンブレーというのがおもしろい。デッドストックで見つけました。タックインして愛用」
4.「インディビジュアライズドシャツ ジャパン」ディレクター・早野 海さん|確かな視点で選ばれたクラシカルなアイテムたち。
古着の街、町田出身ということもあって学生の頃から古着店通いがライフワークという早野さん。そんな氏が昨年購入した古着のベストバイにはオーセンティックアイテムが揃う。
「インディビのシャツに関わる仕事をメインとしているためか、やはりクラシカルなアイテムが気になります。昨年は特にそれに磨きがかかったというか、気がついたらそんなアイテムばかり集まってました(笑)」
一点ずつ目を通すと、その審美眼でしっかり価値あるものが見抜かれており、購入に至った理由がしっかりと伺える。そんなツウ好みなセレクトは流石のひと言。
- Q 年齢と出身地は?→29歳 東京都
- Q よく行く古着店は?→渋谷の「グレース
- Q 一年で古着に費やすおおよそのお金は? ?→約25万円
- Q 古着にハマったのはいつ? きっかけは?→学生時代。古着の街である町田出身ゆえ
- Q 無人島に持っていきたい名作古着は?→フィルソンのシングルマッキノークルーザージャケット
1.マクレガーのニットカーディガン
[ミッドナイトサン]というアクリルニットコレクションの1着がベストオブベスト。
「ニットに限らずジグザグ柄に惹かれるのでこの手のアイテムは問答無用に買っちゃいます」とのこと。見るやいなや思わず食指が伸びたというのも納得の存在感を放つ。
2.フィルソンのバックパック
「色が見たことなくて珍しいなと思って買いました。よく見るとサンプルタグが付いており、納得しました」という。
普段から広くアンテナを張っている早野さんならではの発見が詰まったアイテムだ。
3.トムジェイムズのボタンダウンシャツ
一見すると普通のオックスフォードBDシャツも、彼だからこそ発見できたアイテム。
「じつはこれ60年代にインディビがOEMで手掛けた1着なんです。作りやブランド名からも間違いないですね」
(出典/「2nd 2023年3月号 Vol.192」)
Photo/Satoshi Ohmura, Nanako Hidaka, Yuco Nakamura, Yuta Okuyama, Yoshika Amino Text/Okamoto 546, Shuhei Sato, Masatsugu Kuwabara, Shuhei Takano
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