1.anemone(アネモネ)
「うちは一年のうち10カ月間、秋冬です。なのでもうすぐ春夏は終わり。とはいえコート類は年中、新入荷を出してますが(笑)」というのは、アネモネのオーナーである提橋さん。つまり一年を通じて良質なヴィンテージのコートが揃い、そしてそれらを求める来客が絶えないということだ。
勝河さんもそんなアネモネに魅せられた一人。しかもコートだけでなく、その他のアイテムに大注目しているとか。「コート類はもちろん素晴らしく、欲しいものだらけ。でもそれに負けないくらい、その周りを固めるアイテムがすごくて、1ミリも見逃したくないって息込みで毎回訪れています」と熱く語るほどの惚れ込み様だ。
勝河さんが「アネモネ」で本気で気になるヴィンテージ。
オリアンのジャケット
シャツメーカーであるイタリアはオリアンのサファリJKT。シャツに使われる上質なリネンを贅沢に使って軽やかに仕立てられている。1万9990円
ジョンスメドレーのニットポロ
90年代に一世を風靡したちょっとイナタい雰囲気を残す、ボーダー柄のポロニット。デッドストックながら大きなサイズ感など現代的。2万4000円
インバーアランのベスト
パッチワーク調のハンドニットにボタンもアソートと、遊び心あるデザイン がお見事。かなりタイトゆえにインナー使いしたい。2万3990円
ロータのデニムスラックス
1962年創業のイタリアの高級パンツ専業ブランドより90年代製デッドストック。2タックの太めシルエットが現行アイテムと一線を画す。3万円
フェリージのバックパック
フェリージといえばリモンタナイロンとバケットレザーのコンビだが、こちらはマドラスチェック柄のコットンツイルでポップな仕上がり。1万7990円
【DATA】
東京都杉並区高円寺南3-56-1
TEL 03-5378-0751
営業/13:00 ~ 20:00
休み/不定休
2.GRANDBERRY JAM(グランベリージャム)
定期的にアメリカ買い付けを行い、しっかりと店内に現地の風を通すことで“小アメリカ” 的な雰囲気を生み出すグランベリージャム。アメリカ製のリーバイス501やラルフローレンなど王道アメカジアイテムが揃う実力派として古着ファンが頼りにするお店のひとつだ。
勝河さんもそんな安定感抜群のクランベリージャムの品揃えに一目置く。「ヴィンテージもレギュラーもちゃんと着られるモノが揃っているイメージ。しかも時代に左右されない地に足のついたセレクトで、新品アイテムとのミックスにもちょうどいいんです」
勝河さんが「グランベリージャム」で本気で気になるヴィンテージ。
リーのウェスターナ
すでに一着持っているそうだが、あえてここでもセレクト。その理由は、このモデルには珍しくワッペンカスタムが施されているから。1万7380円
ラルフローレンのショーツ
今夏はリゾートスタイルを楽しみたいから、とイタリアのラグジュアリーな服に合わせる、マドラスチェックのショーツをセレクト。6380円
アーテックスのフットボールTシャツ
フットボールTシャツ特有の縦長のシルエットに浮かぶ、白のクラッキングプリントとステッチがなんともアメカジらしい雰囲気のいい一着。8580円
Vintageのドレスシャツ
40 ~ 50年代頃のドレスシャツ。特有の長細シルエットに、セパレイトタイプとなるカラーレスやフロントのエプロンプリーツが存在感を放つ。1万780円
アディダスのスタンスミス
1971年の発売以降、世界中のスニーカーラヴァーに愛されている名作。こちらは80年代頃まで製造されたフランス製の一足で、いまや超希少。3万800円
【DATA】
東京都杉並区高円寺南4-7-1
TEL 03-3315-9557
営業/13:00 ~ 20:00 不定休
3.TRUNK(トランク2号店)
インダストリアルな雰囲気に包まれた店内に、ヨーロッパとアメリカそれぞれで買い付けられてきたアイテムが所狭しと並ぶトランク。こちらの1号店はメンズのみで構成され、近隣にある2号店にはレディスも展開されている。そんな異国情緒溢れるお店に対し、勝河さんは明確な目的を持つ。
「キレイめなデザイナーズブランドを得意とするお店なので、自分のスタイルであるドレス合わせにもピッタリなんです。特にシューズが圧巻で、ジョンロブやエドワードグリーンなど高級靴の入荷も多く、真っ先にチェックします」
勝河さんが「トランク2号店」で本気で気になるヴィンテージ。
フレンチアーミーのM – 4 7ジャケット
近年、軒並み高騰をみせる仏軍M-47パンツの対となるジャケット。まだそこまで高騰を見せていない今のうちに買っておきたいアイテムだ。1万9800円
リーバイスレッドのテーラードジャケット
2000年代初頭の初期リーバイスレッドは意識して仕入れる様にしているそう。デザイン性に富むこちらのジャケットは勝河さんも絶賛だ。2万3000円
トルフィリオのチマヨベスト
チョッキの様なポインテッド型はすでに持っているという勝河さん。アウターとなるスクエア型を探しており、配色とサイズ感が理想に近い。2万6000円
グッチのローファー
少し丸みを帯びたシルエットが特徴のビットローファー。トランクが展開する古着の中でも、人気があり、お店を象徴するアイテムとなっている。2万9800円
ポールハーデンのチャンキーバッグ
アルチザンとデザイナーズその狭間をいく高級ブランドの逸品。現行でも展開されるブランドの代表的なバッグがこの値段なら非常にお手頃だ。4万2000円
【DATA】
東京都杉並区高円寺南3-57-3 ベルクレスト
営業/13:30~20:00
休み/火曜
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年8月号 Vol.185」)
Photo/Satoshi Ohmura, Yuta Okuyama, Shunichiro Kai, Takuya Furusue, Eisuke Hamamoto, Nanako Hidaka, Norihito Suzuki, Kuniharu Wakabayashi, Yoshika Amino Text/Shinsuke Isomura, Tamaki Itakura, Okamoto 546, Tsuyoshi Hasegawa, Shuhei Sato, Tsuyoshi Hasegawa, Kazuki Imanishi, Shuhei Takano
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