業界人の「買ってよかった!」傑作品10選【シューズ編】

常日頃から、高い感度で膨大な情報を収集すファッション業界最前線の洒落者たちに2021年の「買ってよかった!」をアンケート。あらゆるカテゴリーに食指を伸ばす“モノ好き”が選ぶひと品は、言うなれば、“最新版の名品図鑑”でした! シューズ編スタート!

1.foot the coacherのNONE-SPORTY SNEAKERS |「ニート」デザイナー・西野大士さん

名作スニーカーのデザインを忠実にサンプリングしたレザーシューズに、さらに自分でカスタムを施したという1足。「実際、サイドは1ラインにだけパンチングされているのですが、3ラインあるかのようにペンで丸を描き、タンとヒールにもそれっぽい落書きを加えました(笑)。あとはスニーカーのように見せたいので、大きめのサイズを選んで紐でギュッと縛って履いています」

にしのやを主催する一方で、パンツ専業ブランド「NEAT」のディレクターを務める。地元、淡路島で独自テイストのお店を画策中

2.CLARKS ORIGINALSのワラビー |ファッションライフスタイルエヴァンゲリスト・大坪洋介さん

「ホワイトシューズ(スニーカー)以上、ブラックシューズ(ドレスシューズ)未満というスタンスのワラビーは大好きで定期的に購入」と大坪さん。夏らしいラフィア素材のウーブンジャケットアッパーで、タッセルをカスタム。8800円(サンタセッギャレリー http://santasse.com)

1970年代よりロサンゼルスに29年 ほど住み、その後帰国。そのクロージングから車まで多ジャンルのヴィンテージに精通する

3.NKEのChicago |「ドレイクス 銀座店」ストアマネージャー・中川貴弘さん

1994年に発売されたもの。「ドレイクスのルックで使われているのを見て一目惚れでした」という中川さん。なんと10年以上スニーカーを履いていなかったにも関わらず、このアイテムをきっかけに今年1年で50足ものスニーカーを収集したとか。「最近はスニーカー熱が高まりすぎて、ついにナイキ以外のブランドのものにまで手を出してしまいました。この歳で完全にスニーカー沼にハマってしまいましたね(笑)」。

学生の頃からIVY畑一直線。そのためジャケパン&革靴スタイルオンリーだったが、今年ついにスポーツスタイルに目覚めた34歳

4.nakamuraのシューズ |「莫」代表・西 秀明さん

アメリカ海軍のG-1フライトジャケットから着想を得て、nakamura shoesに別注を施したコートスキンのイージーチャッカ。コンフォータブルな履き心地から、毎日のように履きたくなるシューズなのだとか。「履き込んで慣らす必要のない軽快な履き心地。足を包み むようなフォルムで、パンツの後ろ裾に干渉しないように踵部分が低く設定されているのも特徴です」

THE CORONA UTILITY、FATIGUE SLACKSのデザイナーであり、代表を務める。趣味はキャンプを中心としたアウトドア遊び

5.ANATOMICA by ALDENのプレーントゥ |「ウティ」デザイナー・宇多悠也さん

今年にフランスへ訪れた際に立ち寄った名店アナトミカで購入。「過去にも何度か別注のオールデンを購入していますが、これは毎日履いています。ここの別注はアンライニングでモディファイドラストのため、サイズを間違えなければ、これ以上のない履き心地の良さです。気に入って、頻繁に履いていますね」

1981年生まれ。山口県出。有名デニムブランドやセレクトショップのディレクターなどを経て、2016年に自身のブランドをスタート

6.F.lli Giacomettiのサイドゴアブーツ |「フィルメランジェ」ディレクター・関口文也さん

「イタリアのサイドゴアブーツにしてはボテッとしたフォルムですが、キャップトゥのデザインで落ち着きがあります。素材がスウェードなのも含め、武骨さと上品さのバランスに惹かれました。ビブラムのラバーソールで、雨でも履けます。めちゃくちゃ履きやすくて、出張もこれで行きます」12万6500円(ロフトマンコープ 京都 TEL075-212-5352)

1986年、神奈川生まれ。2018年、フィルメランジェディレクターに就任。衣服を着ることの意味や喜びを追求したものづくりを志向

7.YECHVARD TENNISのスニーカー |「アイビー ネイビー」オーナー・小野雅之さん

「もう見るからに某社製のデザインですよね (笑)。恐らく同じ工場で作られています。展示会で出会ってオーダーしましたがドロップ。どうしてもとお願いし、サンプルの数 だけ集めました。当初は面白半分のつもりでしたが履くとこれが中々良い、実力派でした」

店名の通り、アイビーとネイビー(ミリタリー)を組み合わせたスタイルを提案する、本本誌でもお馴染みの名物オーナー

8.PrabootのBARTH |モデル・安井達郎さん

たくさんのブランドの服を身に着けるモデルという職業柄、魅力的なアイテムに出会う機会も多い。「スタイリングで着用して気に入ったので翌日買いに行きました。秋まで履ける色と素材感がお気に入りです」

雑誌を中心にメディアに多数出演。YouTubeにはVlogを、インスタグラムには ら撮影した写真をアップするなど発信者でもある

9.J.M.WESTONのハーフハント #598 |「オーベルジュ」デザイナー・小林 学さん

「フランスに住んでいた時、40、50年代のヴィンテージ靴を探して履いていましが、その頃に慣れ 親しんだのがこの赤茶系の色。いま、#598 でこのレッドエトルスコという名称の色はリリースされていません。実は、
御殿場のアウトレットに旧作が眠っていたのを発見しました」。14万8500円(ジェイエムウエストン 青山店 TEL03-6805-1691)

1966年、湘南・鵠沼生まれ。文化服飾学院を卒業後、フランスへ遊学。1998年、スロウガンをスタート。オーベルジュは2018年に始動

10.REGAL TOKYOのゴルフシューズ |「2nd」副編集長・不気味くん

リーガルの旗艦店で販売されていたクラシックなサドルデザイン。「いまではゴルフシューズもスニーカー然とした軽いデザインが主流。クラシックでもニッカボッカはやりすぎだけど、革靴好きならサドルくらい履いてラウンドしてみたいもの。だけど、探したらそもそもサドルが全然ない(笑)。リーガルでももう廃盤だとか。店頭在庫のみなので、急いで!」5万9400円[参考価格](リーガル トーキョー TEL03-3567-1400)

入社当時の異様な出で立ちから、このニックネームに。いまでは肩書きも付いたが、あまり他者の共感を得られないセレクト眼は健在

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2022年2月号 Vol.179」)