書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

第2世代AirPods Proの本当のスゴさを体感してきた! マストバイ!

世界で最も売れている完全ワイヤレスイヤフォン『AirPods』。アクティブノイズキャンセリングを搭載した上位モデルであるAirPods Proが発売されたのは2019年。3年前のことだ。いろんなイヤフォンを使い分ける筆者だが、AirPods Proだけは3年前に購入してからずっとジーンズの左前ポケットに入れたままだ。音声通話をする時、音楽を聞きたい時。AirPods Proは3年の間完全に機能した。そのAirPods Proに新型が発表された。これ以上何が変わるのか? カリフォルニアのApple Parkで開催された発表会に参加した村上タクタがお届けする。

ジェット旅客機に乗っての移動も楽に

もちろん、今回の取材も飛行機に乗ってカリフォルニアに向かうわけだが、機内でもAirPods Pro(初代)を耳に入れる。『ポロン』という独特のサウンドと共にジェット機機内の轟音が下がる。慣れるとあまり気にならないが、やはりジェット機の機内は轟音に包まれているのだ。

轟音に包まれているのは、やはり疲れる。AirPods Proがあれば、その疲労度を抑えることができる。

第2世代となる新型AirPods Proは、このノイズキャンセリングの能力が2倍になっているという。

この2倍のノイズキャンセリング能力を支えるのが新しいH2プロセッサー。小さなAirPods Proの中には、11mmのサウンドドライバ、H2チップをはじめ、外部と内部の圧力を均一にするための通気システム、正確に口元の音を捉えるデュアルビームフォーミングマイク、ノイズキャンセリングのための耳の内側に向けられたマイク、肌検出センサー、複数の加速度センサー、タッチコントロール、Bluetooth 5.3のチップ、バッテリー……など非常に多くの精密な部品が詰め込まれている。我々の身の回りにあるものの中で、もっとも精密な製品のひとつといってもいいぐらいだ。

その精密な設計の結果として、誰にでも使える当たり前の性能を実現しているところがAppleの真骨頂だといえるだろう。3万9800円(税込)という値段は安くはないが、内部構造の精密さを考えると止むを得ないとは思ってしまう。

耳を守ってくれるから、ずっと装着していたい

今回、短時間だが試着して驚いたのは、その音質でもなく、ノイズキャンセリングの強さでもなく、『外部音取り込みモード』だ。

AirPods Proの外部音取り込みモードは、単純にノイズキャンセリングをオフにしているのではない。

たしかに『外部と内部の圧力を均一にするための通気システム』はあるのだが、それを通したって、外側と内側の音が同じになるわけではない。

AirPods Proは外部音取り込み時には、外の音をマイクで拾って、耳の中で『音』として再現しているのだ。これは言うほど簡単なことではない。人の耳は人によって形状が違うし、いくらスピーカーで外の音を再現しようとしても、それはやはり『スピーカーの鳴らした音』でしかないはずだ。にもかかわらず、こもりもなく外の音をクリアに再現しているのには驚くほかない。このクリア度合いがAirPods Proではさらに増しており、まったく装着していないように感じるほどなのだ。

さらに第2世代のAirPods Proでは、外部音取り込み時に大きすぎる音は再現しないように設計されている。具体的には85デシベル以上の音はキャンセルされるようになっているのだ。

外の音を聞きつつ、大きすぎる音は抑制し、しかも音楽を聞いたり、通話したりできる……これはもう『拡張された耳』とでも言うべき存在だ。

おそらく、みなさんが、この製品を入手した時に『外部音取り込みモード』にしても、周囲の音が普通に聞こえるから不思議には思わないかもしれない。しかし、その『違和感のなさ』にこそ、アップルの凄まじいテクノロジーが注ぎ込まれているのだ。

空間オーディオも進化し、パーソナライズも可能に

旧型であってもAirPods Proの空間オーディオには驚かされる。

頭を動かしても同じ方向から音がするから、ともすればAirPods Proを着け忘れて、iPhoneから直接音が出ているのではないかと思ってしまうのだ。電車の中で、AirPods ProのBluetoothが切れて、iPhoneから爆音で自分の好きな曲を同じ車両の人に聞かせてしまっているのではないかと不安になったことも一度や二度ではない。

第2世代のAirPods Proでは、この空間オーディオの性能がさらに向上している。デモで聞いた曲が、空間オーディオらしさを強調したものであったことは否めないが、それでもアップルが広告で使ったビジュアルそのままに、音が自分の周囲のさまざまな方向から飛び込んで来る感覚を体験できるのだ。

新しい空間オーディオはさらにパーソナライズ可能。初期設定の段階でiPhoneのTrueDepthカメラを使って、頭の形状、耳の形状などを計測するのだ。

音というのは、人それぞれに違って聞こえているらしい。その人が聞いている音を、耳の中に入れたAirPods Proで再現するということだ。この空間オーディオをダイナミックヘッドトラッキングと一緒に体感できるというのも楽しみだ。

iPhoneを使わなくても、単体でボリューム調整もできる

従来のAirPods Proは単体でボリューム調整ができないのがちょっとした欠点だった。

たとえば、「Hey Siri ! 音量を上げて」などと言えば調整可能だったが、たとえば電車の中でSiriに頼むのはちょっとはばかられる。

筆者はApple Watchでボリューム調整していたが(同じiCloudアカウントでログインしていたら、Apple WatchはiPhoneやiPad、Macのミュージックアプリを操作できる)、誰もがApple Watchを持っているわけではない。

第2世代のAirPods Proは、軸の側面を上下に触ることでボリュームの調整ができるようになっている。

なんとストラップホールまで

ケースにもさまざまな変更が加わっている。外形サイズは筆者が見た限りでは従来のものと同じに見えた(が、同じケースが使えるかどうかというところまでは確認していない)。ちなみに、こっそり初代AirPods Proを入れてみたらハマったし充電も可能だった(これも一瞬のことなので、動作を保証するものではない)。下側には小さなスピーカーが設けられており、『探す』機能を使った時に音を鳴らすことができる。

さらに、ストラップホールが設けられたのも特徴のひとつだ。

iPhoneはもちろん、iPodやAirTagなどを含めて、Appleが自社の製品にストラップホールなどという親切なものを設けた記憶はついぞないのだが、もしかするとよほど紛失する人が多かったのかもしれない。

筆者は、旧モデルを使っている3年間一度も、紛失したことも、落としたことも、壊したこともなく愛用し続けているが、落ち着きのない若い時代だとそうはいかなかっただろう。ストラップホールはそういう人たちがAirPods Proを紛失することを少し防いでくれるに違いない。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

Pick Up おすすめ記事

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...