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秋公開watchOS 9のインターバルトレーニングで、Apple Watchが『鬼コーチ』になる【先行レビュー】

Apple Watchのアクティビティ機能は年々高機能化している。秋公開のwatchOS 9とiOS 16では、アクティビティに関するデータをさらに詳細に閲覧することができるようになった。さらに、『インターバルトレーニング』という機能が追加されているので、試してみた……ら、大変しんどかった……という話。秋からApple Watchは鬼コーチになる。体育会系の人は、とっても嬉しいのではないだろうか?

※この記事は、秋公開のwatchOS 9、iOS 16のパブリックベータに基づいた記事です。Apple Beta Software Programで知り得た情報は、その内容について誰かに話したり、ウェブ記事にしたり、SNSに投稿したりすることは禁じられていますが、ThunderVoltは取材に基づく特別な許可を得て記事化しています。

アクティビティの表示データが増えた

秋公開のwatchOS 9とiOS 16では、アクティビティのデータ表示がより詳細になる。

どんなトレーニングをするにせよ、詳細なデータは助けになる。

最新のアクティビティでは、従来の表示データに加え、平均仕事率や、細かいスプリットタイム、上下動、接地時間、歩幅の長さ……などのグラフも表示される。

ちなみに、下の写真は過去のデータだが、スプリットタイムなど、ヘルスケアのデータの中に保存されているデータは過去のデータでも表示されるようだ。

最近走った時のデータによると、私が3km走った時のタイムは14分44秒。パワーは平均239W、ケイデンスは177SPM、上下動は8.2cm、接地時間は228ms、歩幅の長さは平均1.1mだった。

まだよく分からないが、いろんなペースやスタイルで走ってみて、上下動や歩幅を抑えた方がいいのか、大きくした方がいいのか……というような分析に使えるのだと思う。

400km×8は、3.2km……ではない

屋外ランニングのメニューを見ると、いつも走ってるルートが『コース』として自動認識され、『いつも走っている3kmのコース』『いつも走っている6kmのコース』などと表示されるようになったのには驚いた。いつものコースでタイムの比較などをしてくれるので、これは便利。

加えてインターバルトレーニングのメニューが追加された。

『400m×8本繰り返し』

「なるほど。400m×8ってことは3.2kmか。走ってみよう」……と思ったのが運の尽きだった。いや、マジ大変。

何それ、聞いてない

(ちなみに、ランニングの写真は、雰囲気を出すために入れていますが、別の場所で別の時に撮ったものです。あしからずご了承を)

まず、走り出して、「あれ?」と思った。『ウォーミングアップ800m』と表示されたのだ。何それ、聞いてない。

そして、『ワーク400m』の次に表示されたのは、『回復400m』の文字。

なんと、
400m×8=3.2km
ではなくて
800m(ウォーミングアップ)+(400m(ワーク)+400m(回復))×8+800m(クールダウン)=8km
なのだ。

折りしも8月のど真ん中、日中。この記事を書くために、3.2kmぐらいだったら……と思って走り出したが、8kmって、何それ、聞いてない。

なんと、終了してしまうミス。再チャレンジするや、否や?

さらに追い討ちをかけるようにミスが発生する。

この記事のために画面キャプチャを撮りながら走っていたのだが、なにぶん走りながらの操作なので、ボタン操作が上手くいかない。そして、ミスって『ランニングを終了』を押してしまったのだ。

この時点で3kmぐらい走っていたのだが、振り出しに戻る。

「いくらなんでも、ここから炎天下を8km走るのはヤバい。明日にしようか……」「でも、もう一回チャレンジするのは面倒。なんとか今日走ろうか……」
と逡巡する。このままでは、合わせて11kmのランニングになってしまう。

ともかく、水分を取って、東屋の日陰で休憩するが、10分経っても20分経っても心拍が100以下に下がらない。

「これが老いか……」
と思うが、ともかく30分ぐらい休んでランニングを再開することにした。

さすがに、足が重い!

再び、走り始める。

まず、ゆっくり『ウォーミングアップ800m』。そして、「ピピッ」という音とともにペースを上げて『ワーク400m』。といってもこちとら53歳のオッサンである。それほどペースが上がるわけではない。

ランニングを終了させてしまう前の1回目のワークでは400mを1分40秒を切るぐらいで走れたのに、体力が回復していないから1分50秒ぐらいがやっと。ブルーの帯の『残り○○メートル』というのと、インターバル時間をチラチラ見ながら一生懸命走る。

ワーク400m、回復400mと繰り返す。インターバルランといっても、53歳、体重70kgのオッサンである。それほど速度が出せるわけではない。下手すれば、ワークも回復も似たような速度になってしまう(笑)

とりあえず、ワークを頑張るが1分50秒ぐらいは掛かってしまう。メリハリをつけるために回復は極端にゆっくり走る。3分ぐらいかけて。

しかし、先に無駄に3km走ったから、いきなりしんどい。暑い。1サイクルごとに水道で水を飲んで走る。

Jay Blahnik氏の笑顔が、脳裏に

4サイクル目ぐらいから、今が何サイクル目か分からなくなった。ワークか回復かは音声で言ってくれるが、ワークなのか、回復なのか、何サイクル目なのか、大きく表示して欲しい。こちとら老眼なのだから、細かい文字で表示されても見えない。

あと、途中で、「エクササイズリングが完成しました」とか、別の通知を入れるのは止めて欲しい。混乱する。ワークが終わったのかと思って、走るのを止めてしまう。

今、自宅で画面キャプチャを見ているから、画像左上に『WU』(ウォームアップ)、『W』(ワーク)、『R』(リカバリー)、『CD』(クールダウン)とあるのに気付いたが、走ってる時には分からなかった。

5サイクル目からは、トータルの距離を計算して何サイクル目か考えるしかなかった。たとえば、5サイクル目が終われば800m+800m×5 で、4.8kmだ。

頑張って走ってると、目の前にホワホワしたモノが浮いてきて、手の先がチリチリした感覚になってくる。中学生の頃の部活を思い出す。あの頃も炎天下を走らされていた。

6サイクル目で、5.6km。

青学の原監督でも、「お前は山の神だ! 出し切れ〜!」とか言って、声かけしてくれればいいんだけど、誰もいないので無言で黙々と走る。あ、でも、音楽は聞いている。Shokzの骨伝導ヘッドフォンOpenRun Proで、Apple Watchに入れてある音楽を聞く。

7サイクル目で、6.4km。

もう一踏ん張り。ワークの時間のタイムは依然落ちてなくて1分50前後。でも、回復時の落ち込みがひどい。ほとんど歩いているみたいになる。

そうそう、そう言えば、アップルのJay Blahnik氏も、めっちゃハードなトレーニングの時に、めっちゃ笑顔で「ラスト1周! ペース上げて、限界まで出し切れ!」とか言いそうだなぁ……。

などと思っているうちに8サイクル目。今、見たら、8/8と小さな字で書いてある。老眼の筆者が走ってたら、こんな小さい字は絶対に見えない。

ともかく、8サイクル目の回復を走ってクールダウン。本当にかなり、よろよろにペースは遅くなっている。

鬼コーチのしごきに耐えて見事完走!

いや、Apple WatchのwatchOS 9はマジで鬼コーチ。しんどい。

ヘッドフォンはShokzの骨伝導、OpenRun Pro。

もちろん、インターバルランなんてやらなきゃいいのだが、まるで挑戦状のようなプリセットが用意されているのがヤバい。この他に用意されているのは、800m×6本、1マイルの繰り返し、1分間のヒルの繰り返し、5分×5分……と鬼のようなメニューが並ぶ。

他にも、100kcalとか、5kmを30分で走るぺーサーとか、実にいろいろなメニューが用意されている。やっぱり、Jay Blahnik氏が鬼なのかもしれない(笑顔の)。

今回のランニングのタイムはご覧の通り。

まぁ、走る人からしたら遅いんだけど、53歳70kgのおっさんなりに頑張っている。

1回、走ってしまうと、次はもっとタイムを上げようと思ってしまうから不思議だ。

心拍はご覧のような表示になっている。

ゾーンごとに色分けされていて、負荷をかけて、回復して……というサイクルになっているのがよく分かる。

watchOS 9に搭載された鬼コーチ

それにしても、watchOS 9のインターバルトレーニングはハードだ。

トレーニング好きなみなさんには、人気を博するのではないかと思う。

ちなみに、この日は、疲れ過ぎて夕方までゴロゴロしておりました。インターバルトレーニングは、もうちょっと涼しくなってからにしようと思います。

(村上タクタ)

 

 

 

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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