一刀両断! M2 MacBook Airを買うべきか? M1か? M2 Pro 13インチか?

  • 2022.08.10  2022.07.19

Macの13〜14インチのMacBookシリーズのラインナップが複雑なことになっている。新しいM2 MacBook Airは魅力的だが、高価だ。旧モデルのM1 MacBook Airもまだ売っている。またM2を積んだ13インチのMacBook Proもあるし、少し予算を拡大するとM1 Proを搭載したMacBook Proというのもある。

いったい、どれを買うべきなのだろうか?

円安のおかげで、M2 MacBook Airが高価に感じる

混迷の理由のひとつは、円安で全体の価格ラインナップが上がってしまったことにある。

現在、サイトで買える安い方のモデル(Good)が16万4800円(税込)で、高い方のモデル(Better)が20万8800円(税込)だ。自分が買うなら……とメモリーを16GBに、ストレージを1TBにすると、26万4800円(税込)。2TBにすると32万0800円(税込)だ。ちょっと前のMacBook Pro 14インチより高いと感じるほどだ。

薄く、美しく、静かで、パワフル。M2 MacBook Airは、新世代Macを牽引する

薄く、美しく、静かで、パワフル。M2 MacBook Airは、新世代Macを牽引する

2022年07月15日

USでは、Goodモデルが1199ドル、Betterモデルが1499ドルだから、1ドル=100円相場であれば、だいたい12万円と、15万円だから、いかに高くなってしまったかがよく分かる。

もちろん、他のモデルも価格は上がってるのだから、悩んでもしょうがないのだが、収入が増えているわけではないのだから今は少し性能を抑えたモデルを買って、円安が収まる(もしくは収入が増える)のを待つという判断もあるだろう。そうなると、継続販売されているM1 MacBook Airを買うという手もあるし、同じM2でもMacBook Pro 13インチという判断もあるだろう。

性能をしっかり見るとM2 MacBook Airは価格以上の性能を持つ

まず、MacBook Airの価格を見てみよう。M1、8コアCPU、7コアGPU、256GBストレージで13万4800円(税別)だ。ちなみに、USではM1搭載機は999ドルに値下げされたのだが、日本ではその価格をもってしてもかろうじて13万4800円という価格を維持するのがやっとだった。

弊誌のベンチマークによると、M1とM2ではCPU性能で2割、GPU性能で5割パワーアップしている。また、メディアエンジンの搭載やニューラルエンジンの性能向上もある。

この性能が欲しいなら、22%の価格アップを受け入れなけばならないということになる。性能的には見合ってるような気もするが、M1だってかなり高性能だ。ビデオ会議を行いながら動画編集を行ったり、CADアプリを扱ったりすることができる。つまり、高まった分の性能を活用するかどうかというのが、M1/M2 MacBook Air選択のキモになる。

M1以前のCore i5のMacBook Airでは、この『ビデオ会議しながら』という新しい条件が加わった新しい時代の作業環境だとコマ落ちしてしまったりするが、M1搭載機なら問題ない。

もちろん、8K ProRes画像を何本も扱う……という状況では、M2にアドバンテージがあるが、果たしてあなたは『8K ProRes画像を何本も扱う』のだろうか?  私は扱わない。ならば、M2である必要はないかもしれない。

チップセットの性能差だけではない

だがしかし、M1 MacBook Airと、M2 MacBook Airの性能差は、チップセットの性能差だけではない。

まず、M2 MacBook Airの方が薄いし、ディスプレイの輝度が400ニトから500ニトになり、Liquid Retinaディスプレイになっている。カメラは720pから1080pになり、4スピーカーの音響効果も向上し、空間オーディオにも対応した。また、MagSafeが使えるようになり、結果として有効に使えるThunderboltポートが増えたことになる。

全体として、2〜5割の性能向上とともに、多数の機能追加が行われてるのだから、価格以上の価値はあると思う。感覚的な問題だがキータッチもいい。結局のところ、より長く使うなら基礎性能は高い方がいい。

体感的なサイズ感は変わらない。持った感じではエッジ部の薄いM1 MacBook Airの方が薄いように思うが、数字的には最厚部は5mmもM2 MacBook Airの方が薄い。重量もM2 MacBook Airの方が50gほど軽いが、まぁこれは誤差範囲。エッジ部の形状などによりM1 MacBook Airの方が持ちやすいから、体感ではむしろ逆に感じるかもしれない。

M2のProとAirなら、Air一択

M2 MacBook AirとM2 MacBook Pro 13インチを比べると、筆者目線で言うとProを選ぶ理由は何もない気がする。

Airの方が新設計で、薄くて、軽くて、カメラとスピーカーが良くて、MagSafeがあって、しかも安価だ。

つい『Pro』という名前に惹かれる人が多いのが、現在の売れ行きに繋がっているのだろうが、選ぶ理由はほとんどない。

あえて、Proの方が勝る点を探すなら、バッテリーの持続時間が1割ほど長いということだろうか? 電動ファンを備えるので、高温時の長時間高負荷使用ではアドバンテージがあるはずだが、そもそもApple Siliconはあまり熱を発生しないし、そんなに高負荷連続使用の必要性があるならM1 ProもしくはM1 Max搭載のMacBook Pro 14インチもしくは16インチの使用をお勧めする。

いろいろ考えると、多くの人はM2 Airを選ぶことになると思う

というわけで、結論を。

お金に余裕があって、軽く高性能なマシンが欲しいなら、M2 MacBook Airを。もし、迷うぐらいの人がいたら、M2を買っておく方をお勧めする。常に新型を買っておいた方が、結局長く使えるというのは人生の教訓だ。

ただ、それほど高負荷な仕事をしなくて(ボーダーとしては8K動画編集、もしくは4Kでマルチストリームの動画編集を日常的に行うかどうかあたり)、お金を節約したいなら、M1 MacBook Airでも十分に使いものになる

M2 MacBook Pro 13インチには、『Pro』という名前と1割のバッテリー持続時間にしか価値はない。M2 MacBook Airより1万円高いM2 MacBook Pro 13インチを選ぶ意味はない

そして、上記3機種の性能で不足を感じるならMacBook Pro 14/16インチの購入をお勧めする。2枚までの6K(M1 Pro)、もしくは3枚までの6Kと1枚の4K HDMIディスプレイ(M1 Max)に接続でき、3つのThunderVoltポート、HDMIポート、SDカードスロットを持つという拡張性の高さもMacBook Pro 14/16インチのアドバンテージである。こちらは『Proの名は伊達ではない』といえるだけの性能をもっている。

ただ、いずれも円安のおかげでとても高価に感じる。なかなか、高価な海外製品を買うには判断の難しい時期だ。

(村上タクタ)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部