デニムの聖地・児島で1962年に創業した「ベティスミス」、穿けばわかる作りのよさ。

国内におけるデニムの聖地である児島に、1962年に創業したベティスミス。そのジーンズを様々なジャンルで活躍している人たちに穿いてもらい、その穿き心地を体感してもらうこの企画。今回は、レザークラフトワークショップのアールアトリエ中目黒のお二人に実際に穿いていただいた。

穿き続けたからこそわかる作りのよさ。

「アールアトリエ中目黒」小花亮介さん・彩加さん|2016年にレザークラフトワークショップを設立。レザーアイテムの販売だけでなく、自分で作れるワークショップを開設。国内のみならず、海外からのお客さんも多く、日々賑やかにレザーアイテム制作の楽しさを伝えている

都内でも人気エリアの中目黒。アールアトリエ中目黒は住宅街にあり、どちらかというとのどかな雰囲気が漂っている。オーナーの小花亮介さんは、元々天神ワークスの革職人だった。2016年に独立し、奥様の彩加さんとレザークラフトワークショップを立ち上げる。今年がちょうど10年目。レザーアイテムを制作する傍ら、週に3~4回ワークショップを開き、今では参加者の7割は海外からの旅行者だという。

お二人共、ジーンズは好きで昔からよく穿いているそう。

「ジーンズに関しては、リゾルトの林さんが提唱する、『ザッと洗って乾燥機にかける』を今も忠実に守っています(笑)。乾燥機にかけることで目が詰まって縮ませる。これを穿く度にやっていた結果、着用して半年くらいですが、ハチノスやアタリが出てきました。よく股部分が破れてしまうのですが、このジーンズは作りがしっかりしているから、そんな心配はいらなさそうです」

よく見ると表面が毛羽立ち、色落ちも見られいい雰囲気になってきているのがわかる。スリムストレートも思っていたほどきつくなく穿き心地もいい。体に馴染んできたのは明らかだ。ジーンズと革はとても相性がいい。自分で作ったレザーサンダルでコーディネイトを楽しんでみるのもいいんじゃない?

小花ご夫妻が着用しているのは……

大柄な亮介さんはスリムストレート・セルヴィッチデニム【711-0019】の42インチ(1万9800円~)、彩加さんはボタンフライ・セルヴィッチ・デニム【711-0118】のゆったりめ36インチ(2万4200円~)を着用。

スリムトレートの711-0019は、ジップフライを採用したジーンズ。14oz.の生デニムは柔らかく肌馴染みがいいのが特徴でもある。

彩加さんが着用しているボタンフライジーンズも14oz.の生デニムを使用。やや太めのシルエットでゆったりとした穿き心地だ。

セルビッチ部分が大きくしっかりしてるためか、ボコボコとしたアタリが出やすいようだ。膝裏のハチノスも見受けられる。

ワークショップは1日に2名ほど受け付けている(予約制)。ワンツーマンでしっかりとレクチャーしてくれるので、未経験の人でも安心だ。住所:東京都目黒区中目黒3-4-6 関口ビル1F TEL03-6886-4396 営業:9時~17時 休み:土日不定休 https://artatelier.base.ec

ペーパーバッグ 4万5000円
プラケオサンダル 2万5800円
ラックシーサンダル 2万8500円

期間限定オープン! ベティスミス銀座

2025年8月31(日)まで銀座に期間限定でオープン。実際に手に取ってその作りを体感できる機会を見逃すな!

東京都中央区銀座4丁目-1
NISHIGINZA B2F
問い合わせ先 担当高木
TEL03-3566-4164
11時~20時

【問い合わせ】
ベティスミス
https://betty.co.jp

(出典/「Lightning 2025年8月号 Vol.376」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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