バンバラ族が製作したラグ。

2024年の5月号、ライトニング創刊30周年特大号で、「日本でアメリカを感じられる飲食店。」という企画を行い、荒川区町屋にある「ファントム」という喫茶店を取材した。町屋は下町風情が広がっており、下町好きの私はせっかくなのでと散策してみた。すると、ファントムの並びになんだか怪しげなお店を発見。水色とピンクを使ったポップな手書きの看板、太陽の光だけが店内を照らしており、どこか薄暗い様子。うん、超、気になる! と思い、店内に入ると大胆な柄と鮮やかなカラーのアフリカンバティックやその生地でテーラードしたキュートな洋服がずらっと並んでいて、一瞬で心ときめいちゃったよね!
このラグは下染め、泥染め、デザイン部分の漂白など、すべて自然から摂れるものを使う、自然の恩恵を感じられる逸品だ。アフリカ屋では、多数ある生地の中から好きな生地を選び、自分好みのアイテムをテーラードしてくれる。アフリカの歴史に詳しく、マリの人々と交流しているオーナーのお話も面白い。タイミングがいいと、黒いニワトリが店先や店内を自由に歩いている様が見れるぞ。まさか、日本でアフリカを感じられる店が町屋にあったとは。街を歩くと、思わぬ出会いがあるもんだ。



(出典/「Lightning 2024年9月号 Vol.365」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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