コーヒーから出たゴミをコーヒー器具にするというユニークなプロダクツ。
サスティナブル素材や廃棄物を再利用し、機能とデザイン性を兼ね備えたプロダクツを提案するSUSブランド。これまでにココナッツの皮を使ったエコバッグや籾殻からできたカトラリーなどコンパクトに携帯できるエコ雑貨「SUS poke」や竹素材のアメニティ「SUS organic」を展開。その中で今回注目したのが「SUS coffee」だ。
コーヒー好きにとって、毎日のコーヒータイムは至福のひととき。しかし、大手コーヒーショップなどでは、抽出後にかすとして残るゴミの大量廃棄が問題視されており、温室効果の高いメタンガスを生成する、環境に悪影響を及ぼす一面もある。SUS coffeeは、そのコーヒー粉を再利用し、次のステップとしてコーヒー器具を製作するという、ユニークな発想を打ち出したブランド。捨てられてしまうコーヒー粉を使ったミルやフレンチプレスで、再び美味しいコーヒーを淹れるというサイクルが見事に実現しているのがユニークだ。コーヒー色を生かしたシックなカラーで、インテリアにもなるデザイン性と、考え抜かれた使いやすさも人気の理由だろう。
またアップサイクル製品は、回収や素材開発、加工、製造に手間がかかるため、どうしても高額になってしまう傾向がある。しかしSUS coffeeは、どれも手頃で手に入れやすい価格帯に設定。今までアップサイクル製品を避けていた人にも気軽に楽しめるのだ。
最近では、食器やステーショナリーなども展開し、コーヒー粉で作られるプロダクツの可能性が広がっている。日常生活の中で何気なく使える雑貨類は、どんな人にも、そしてあらゆるシーンで取り入れやすい。気負いすることなく使えるプロダクツこそ、いま求められるアップルサイクルのあり方なのかもしれない。今後どんなプロダクツを作り出してくれるのか、楽しみでしかない。
デザインと機能を重視したプロダクツを紹介!
溝付きでこぼれにくいプレートとスプーン、フォーク、ナイフ、箸のカトラリーセットは普段使いだけでなく、アウトドアにもぴったり。シックな色合いで大人っぽく使いたい(各1320円)
フレンチプレスやミル(各2750円)などシリーズとして揃えてもいい。機能性も高くなによりもデザインがよくインテリアにも。
挽く、淹れる、シェアができるオールインワンコーヒーメーカー。ミル、ステンレス製フィルター、保温タンブラーが1つになっており、いつでもどこでも挽きたてのコーヒーを楽しめる(7150円)
コーヒーで作った雑貨にも注目。
カバーにコーヒーの粉を採用したノート。持ったままでも書きやすい丈夫な仕上がりだ。中は再生紙を利用(1760円)
コーヒー豆や食材の袋を留めるビーンズクリップ。しっかりしたバネ感で書類を留めることも可能だ(3個セット440円)
【DATA】
SUS coffee
https://sus.i-goods.co.jp/products/sus-coffee
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年2月号 Vol.346」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ
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