【教えてくれるのは…】木工アーティスト・村山じゅんさん
プロならではのテクニックやアイデアを編集・めぐミルクに伝授する。http://jmsurf.com
アルファベットのオブジェを作る。
ポイントはここ!
① ヤスリや金槌でキズをつけてエイジング加工をする。
② 文字の曲線は慎重に板を動かすのがコツ。
③ 最後の仕上げに焦がすことで、よりエイジング感が出る。
準備するものをご紹介。
文字のベースになるもの
板と切り抜きたい文字のプリントを用意する。板の大きさや厚み、また文字の書体は好みのものを選ぼう。
糸鋸
今回使う工具は卓上糸鋸のみ。一台持っているとDIYの幅がグッと広がる。ジグソーで代用することも可能。
ワトコオイル
木材の質感を残しながら風合いのある仕上がりになるワトコオイル。今回使用する色はウォールナット。
キズを付ける道具
エイジング加工をするための道具。金槌やネジ、ヤスリなど手元にあるもので十分。今回はバーナーも使用。
早速やってみよう。
1.「M」のプリントを木材に貼る
プリントした「M」の文字をスプレー糊木材に貼り付ける。あらかじめ「M」の底面をカットして(上)、その底面を板の端に合わせて貼ると切りはじめやすくなる。
実際に糸鋸を使う前に、端材を使って練習してみた。なかなかコツがつかめず苦戦……。自然に前に進む感覚で切り進めるのがコツなのだそう。
2.文字に沿ってカットする
文字に沿って少しずつ切り進める。曲線は思い通りに進んでくれず、内側に入り込んでしまうことも。こういうときは、後ろに戻らずそのまま前へ進めながら調整する。
3.切り抜き完了!
所々文字の内側までカットしてしまったが(赤丸部分)、エイジング加工をすればまったく気にならなくなるので、気軽に作業しよう。
4.キズをつけてエイジング加工をする
金槌や剣山、釘などキズをつけやすい道具を使って適当にキズをつけていく。特に角に丸みをつけると“使っていた感” が出るぞ。
5.ワトコオイルを塗る。
ワトコオイルと塗ることで古材感が増す。特にキズをつけた箇所にオイルが入り込んで色が濃くなるのも◎。塗ったらすぐに拭き取る。
6.最後にバーナーで軽く焦がす
ほとんどその場での思いつきだったが、バーナーを使って焦げ目をつけてみたらこれが大正解。様々な濃淡が出てエイジング感アップ! ※オイルは引火性が強いので、水を用意して十分に注意しながら作業を作業をしよう。
◆
比較的簡単に作れて、存在感もあるオブジェ。アルファベットの他、好きな形で作るなど、アレンジも楽しめそうだ。
(出典「Lightning2021年12月号 Vol.332」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/A.Kuwayama 桑山章
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