今回は、最近はちょっと大きめサイズが気分なので、昔から所有していたヴィンテージのTシャツはほぼ壊滅状態……(泣)という、編集部随一の古着の知識を誇るランボルギーニ三浦がお届け!
東大阪繊維研究所 HOFI-007 歯車プリントTシャツ
私は、自分が取材したものは、なるべく買うようにしている。それは、記事を紹介する以上、自分でもそれを体感、実感しておきたいと思うからだ。だから、以前Tシャツ特集でお邪魔した、東大阪にあるエップヤーンのオリジナルブランド、東大阪繊維研究所(HOFI)のTシャツも当然購入した。
私のようにヴィンテージプロダクツを軸にしてきた者にとって、洗うと縮んで斜行するTシャツは、至って当たり前のもの。その歪みはむしろ“味”として前向きにとらえている。しかし、一般的に良いTシャツとは、縮まず斜行しないもの。いかに経年変化しないか、それが重要だ。
そこでこのHOFIのTシャツはというと、経年変化して抜群の風合いになるのに、ほぼ縮まず全く斜行もしないという。しかも肉厚なのに超長綿を使い、抜群の着心地も担保したというのだからビックリだ。私たちの価値観と、一般的に良いTシャツの条件がミックスした、まさに“全部盛り”状態。これは試してみない手はない。
さらに、個人的に惹かれたのが、胸にある歯車のプリント。これは、エップヤーンの筒井社長が自社の撚糸機で使っている歯車を描き、それをシルクスクリーンでハンドプリントしたもの。実は筒井社長は、芸大に合格したほどの腕の持ち主で、他に自身で描いたウルトラマンのイラストを使い、円谷プロダクション公認のTシャツも展開しているというから驚かされる。
左袖にネームラベルが付いているのだが、私はこれを取り外して着用中。この歯車の絵がキャッチーなので、必ず「どこのTシャツ?」と聞かれるのだが、これがまた面白いのである。
【問い合わせ】
エップヤーン
TEL072-968-8615
https://www.eppyarn.co.jp
(出典/「Lightning 2021年8月号 Vol.328」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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