経年変化も楽しめる、超長綿の着心地サイコーなTシャツ。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 

今回は、最近はちょっと大きめサイズが気分なので、昔から所有していたヴィンテージのTシャツはほぼ壊滅状態……(泣)という、編集部随一の古着の知識を誇るランボルギーニ三浦がお届け!

東大阪繊維研究所 HOFI-007 歯車プリントTシャツ

私は、自分が取材したものは、なるべく買うようにしている。それは、記事を紹介する以上、自分でもそれを体感、実感しておきたいと思うからだ。だから、以前Tシャツ特集でお邪魔した、東大阪にあるエップヤーンのオリジナルブランド、東大阪繊維研究所(HOFI)のTシャツも当然購入した。

どんな風に仕上がっていくのか。これからガンガン着用するのが楽しみだ。 9350円

私のようにヴィンテージプロダクツを軸にしてきた者にとって、洗うと縮んで斜行するTシャツは、至って当たり前のもの。その歪みはむしろ“味”として前向きにとらえている。しかし、一般的に良いTシャツとは、縮まず斜行しないもの。いかに経年変化しないか、それが重要だ。

そこでこのHOFIのTシャツはというと、経年変化して抜群の風合いになるのに、ほぼ縮まず全く斜行もしないという。しかも肉厚なのに超長綿を使い、抜群の着心地も担保したというのだからビックリだ。私たちの価値観と、一般的に良いTシャツの条件がミックスした、まさに“全部盛り”状態。これは試してみない手はない。

さらに、個人的に惹かれたのが、胸にある歯車のプリント。これは、エップヤーンの筒井社長が自社の撚糸機で使っている歯車を描き、それをシルクスクリーンでハンドプリントしたもの。実は筒井社長は、芸大に合格したほどの腕の持ち主で、他に自身で描いたウルトラマンのイラストを使い、円谷プロダクション公認のTシャツも展開しているというから驚かされる。

左袖にネームラベルが付いているのだが、私はこれを取り外して着用中。この歯車の絵がキャッチーなので、必ず「どこのTシャツ?」と聞かれるのだが、これがまた面白いのである。

霜降りとは異なる独特のミックス感が 特徴。デニムをイメージして紡績段階からこだわり、それを撚糸にして編み上げることで実現させた
この繊細なイラストを見ていただきた い。う〜ん、イイ! さりげなくプリン トの中にある「epp」は会社名であるエップヤーンのことだ
着用するとこんな感じ。174cm・ 72kgでサイズLを着用。この撮影の後、 袖のネームラベルは取り外した。私はクルマ の様々なエンブレムも外すタイプ。一見何かわからない。その状態が好きなのだ

【問い合わせ】
エップヤーン
TEL072-968-8615
https://www.eppyarn.co.jp

(出典/「Lightning 2021年8月号 Vol.328」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...