エンジニアブーツを履き続けた俺の“終着駅”は、「メイカーズ」のホース・エンジニアだった。

気が付けば、30年近くエンジニアブーツを履いてきた。雑誌「ライトニング」の創刊は、俺が大学4年生だった’94年。その時、すでにエンジニアが俺のユニフォームだった。

初めてエンジニアに足を通したのは、18歳の時。その時はチペワを買い、その後、バイトをしてレッド・ウィングのエンジニアをゲットした。20歳の時に大学を1年休学し、そいつを履いてオーストラリアやインド、ネパールを放浪した。エンジニアを履いてエベレストのベースキャンプ(標高5364m)まで行ったのは、もしかしたら、人類初の“快挙”だったのかもしれない。

あれから、俺は何足のエンジニアを潰してきたんだろう。昔はスティールトゥ入りのゴツい奴が好きだったが、空港でピーピー鳴るので、最近ではトゥが薄めの、クラシカルスタイルが断然好み。シューストアや展示会に行っても、俺の眼は絶えず新しいエンジニアを探しているのだ。

「メイカーズ」のホース・エンジニア

1940年代のロングエンジニアをベースに、木型のラインを生かすために無駄を省いたデザ インが美しい。(写真はダークブラウン)HORSE ENGINEER 9万1800円(メイカーズ http://makers-s.jp)

で、本題。この凛とした佇まいのエンジニアを見てほしい。俺は、メイカーズの展示会でこのエンジニアと出会った時に、「これだ」と思ったね。普段は謙虚さを心掛けているが、今回だけはエラそうに言わせてもらいたい。

「数十足のエンジニアをリアルに履いてきた俺だからこそわかる、この美しさ」。

クラシカルなタイプは昨今多いが、これほど艶めかしいフォルムには、なかなか出会えない。素材の良さからくる品のいい光沢感、仕上げの丁寧さ……俺にとってこいつは、エンジニアではなく「ドレスブーツ」なのだ。今年48歳・年男。現時点で、このエンジニアが、俺の中の「最終到達地点」と言える。

メイカーズの作るブーツは、その佇ま いの美しさに定評がある。デザインに無駄がなく、履き込む程に色気が増す
グッドイヤーウェルテッド製法で堅牢な作りが特徴。素材はイタリア製ホースバットの特注ラッカー仕上げ
ソールはBILTRITEを採用。クラシカ ルな雰囲気溢れるセパレートソール で、しっかりとグリップする

▼こちらの記事もチェック!

40代におすすめのメンズブーツブランドをライトニング編集部が厳選紹介!【国内外全31ブランド】

40代におすすめのメンズブーツブランドをライトニング編集部が厳選紹介!【国内外全31ブランド】

2023年02月10日

【問い合わせ】
メイカーズ
http://makers-s.jp

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2019年4月号」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

Pick Up おすすめ記事

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...