3年前脱サラして、クラフトコーラ作りをスタート。
「僕はコーラマニアなんです」
そう切り出すのは、たったひとりでクラフトコーラを作るコーラ小林さん。子どもの頃からコーラが大好きで、趣味の釣りをしながら世界中のコーラを飲む旅に出かけたこともあった。3年前、ネットでコーラのレシピを発見し、自分でも作りたいとクラフトコーラ作りに挑戦し始めた。
孫に受け継がれた、和漢方職人の祖父の遺伝子。
「元々コーラは滋養強壮飲料として誕生したんです。祖父が和漢方職人だったこともあり、幼い頃から和漢方は身近な存在でした。素材や調合のノウハウはすでにある。だから漢方由来のコーラを作ってみようと思ったんです」
祖父が仕事をしていた漢方工場をコーラ工房にして、いまも毎日ひとりで試行錯誤しながらコーラを研究している。
漢方由来のコーラ作りに密着!
クラフトコーラの工房に潜入し、どのようにつくっているのか見学させてもらった。原料となるスパイスの多さ、そして手作業によるコーラ作りは大量生産のそれとは違い、完成までに1週間はかかり、実に手間のかかるものだった。
自宅で楽しめる、クラフトコーラ「魔法のシロップ」。
週末土日限定で、表参道で行われているファーマーズマーケットにて飲むことができるが、ネットで販売しているクラフトコーラの原液を使えばいつでも楽しむことが可能だ。予約販売でMサイズ270mlで3150円、まだ販売されていないがSサイズ100mlも登場する予定なのでトライしてみてもらいたい。作り方は下記のように、簡単。気軽に楽しめる。
さて、味はというと、スパイスの構成はチャイに似ていて、一瞬チャイの風味が口の中に広がるのだが、バニラビーンズがたくさん入っているのでチャイとは違った甘みを感じる。そして柑橘類の香りと風味がプラスされ、さっぱりとした後味が特徴だ。
普段コーラを飲まない人でも、これなら飲めると評判で、常連客もついているそうだ。今後、和テイストのコーラにも挑戦する予定。コーラの新しいジャンルが開かれる瞬間を楽しみに待ちたい。
※掲載情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2019年5月号」)
撮影/大崎晶子 文章/めぐミルク
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