足元に「重厚な力強さを与える」メンズブーツの魅力とは
メンズブーツはファッションに欠かせない存在で、夏以外の幅広いシーズンで着用できる多様なスタイルが魅力です。シンプルなデザインでありながら、足元に独特の存在感を与えるため、コーディネート全体を引き締めるアイテムとしても注目されています。例えば、ワークブーツはカジュアルで力強い印象を与え、チェルシーブーツはスマートで洗練された雰囲気を演出。メンズブーツは、普段のスタイルを一段上のファッションに引き上げてくれる、優れたアイテムなのです。
メンズブーツの種類と特徴
メンズブーツにはさまざまな種類があり、それぞれのデザインには特有の特徴があります。
着脱しやすく、履きやすい「サイドゴアブーツ」
ゴムのサイドパネルが特徴で、着脱がしやすく、スーツスタイルからデニムまで幅広く合わせやすいブーツです。
ビジネスシーンでも活躍する「ドレスブーツ」
フォーマルなシーンにも対応できる上品なデザイン。レザーの光沢や細身のシルエットが特徴で、オフィスでも使えるためビジネスシーンで人気です。
クラシックなデザインの「レースアップブーツ」
クラシカルなデザインで、フィット感が高いのが特徴。アクティブなシーンにも使いやすく、歩きやすさとおしゃれさを兼ね備えています。
カジュアルシーンと相性◎な「ワークブーツ」
丈夫で重厚な作りが特徴。ジーンズなどカジュアルなスタイルと相性が良く、長時間履いても疲れにくい設計が魅力です。
無骨さこそ美学「エンジニアブーツ」
丈夫で無骨なデザインが特徴。バックル付きのストラップがアクセントとなっており、耐久性に優れたレザーを使用しているため、ワークシーンやアウトドアでも活躍します。バイクライダーにも人気があり、ジーンズやレザージャケットと合わせると男らしいスタイルを演出できます。
メンズブーツの選び方のポイント
メンズブーツを選ぶ際には、素材、色、履き心地、ソールの違いに注目することが大切です。
特にソールは、履き心地や滑りやすさといった「機能」に加えて、ブーツ全体のデザインを左右する要素なため、特に注目しましょう。目立たないようで意外と存在感があるパーツなんです。
素材の選択
レザーは耐久性が高く経年変化も楽しめます。スエードは柔らかくカジュアルな印象を与えますが、汚れに注意が必要です。
色の選び方
ブラックはフォーマルからカジュアルまで幅広く対応し、茶色はカジュアルなスタイルに適しています。
履き心地とフィット感
足の形やサイズに合わせたブーツ選びが重要。特に幅広の足の方はサイズ調整がしやすいレースアップブーツなどを選ぶと良いでしょう。
ソールの違い
ラバーソールは滑りにくくクッション性が高い一方、レザーソールは軽くエレガントな印象を与えます。
メンズブーツのメンテナンス方法
メンズブーツを長持ちさせるには、日々のメンテナンスが欠かせません。
日常のお手入れ
ブラシで汚れを落とし、防水スプレーをかけておくと、雨や泥汚れに強くなります。
素材別のお手入れ方法
レザーは専用のクリームを使って艶を保ち、スエードは専用ブラシで軽く表面を整えると良いでしょう。
長持ちさせるコツ
ブーツは履いた後、風通しの良い場所でしっかり乾かすことが重要です。また、定期的にプロのリペアサービスを利用すると、より長く美しい状態を保てます。
シーン別メンズブーツのコーディネート術
メンズブーツはシーンに応じたコーディネートが可能です。
カジュアルコーディネート
ワークブーツやチェルシーブーツをジーンズと合わせると、バランス良くまとまります。
ビジネスカジュアル
ドレスブーツをスラックスやジャケットと合わせ、きちんと感を出しながら個性をアピールできます。
アウトドアスタイル
レースアップブーツやワークブーツは、アクティブシーンでの実用性が高く、機能性とファッション性を両立できます。
フォーマルシーン
ドレスブーツをスーツやジャケットスタイルに取り入れると、シックでエレガントな雰囲気に仕上がります。
メンズブーツ購入時の注意点
ブーツを購入する際には、サイズ感や購入場所も重要です。
オンライン購入と実店舗での購入
サイズ感や履き心地は試着が基本ですので、初めてのブランドは店舗で確認するのが安心です。
試着時の確認ポイント
履いた時のフィット感だけでなく、歩きやすさやブーツの重さもチェックしましょう。返品ポリシーも確認しておくと、万が一の際に安心です。
メンズブーツブランド一覧
1人の職人が全工程を担当・製作する「トリッカーズ(Tricker’s)」
イギリスの名門ブランド「トリッカーズ」のカントリーブーツは、同ブランドの象徴的存在。一般的な製造工程が分業制で行われる中、トリッカーズは1人の職人が最初から最後まで手掛ける「ベンチメイド」を採用。これにより、ブーツには職人ごとの個性が反映され、「魂が宿る」と称される完成度を誇ります。
革靴の聖地ノーサンプトンのクラフトマンシップをよりリーズナブルに「サンダース(SANDERS)」
1873年創業のイギリスブランド「サンダース」のカントリーブーツは、130年以上の伝統を家族経営で守りながら、生産にITを活用する合理的な体制を採用。その結果、手頃な価格で伝統的なメイド・イン・イギリスを提供しています。
ユーザー体験とSDGsの両輪「ティンバーランド(Timberland)」
1918年創業の靴屋を起源とするアメリカブランド「ティンバーランド」のワークブーツは、環境保護への取り組みが特徴で、環境負荷の低いタンナーから仕入れたレザーを使用するなど、こだわりが光ります。防水加工のレザーや防サビ加工の金具など、細部まで配慮された高品質な仕上がりです。
乗馬やウエスタンが根底に流れる「BUTTERO(ブッテロ)」
1974年、イタリア・トスカーナで創業した「ブッテロ」のスエード・サイドゴアブーツ。イタリア版カウボーイ「ブッテリ」に着想を得て、ウエスタンや乗馬ブーツを作り続けてきたブランドならではの一足です。色ムラ感のあるスエード素材にスリムなシルエットが特徴で、細身のボトムスとの相性も抜群です。
始まりは、リハビリ用のクッションソール「Dr. Marten(ドクター・マーティン)」
ドイツの医師が患者のリハビリ用に開発したソールをきっかけに誕生した「ドクターマーチン」。その独自のエアクッションソールはブランドの象徴となり、スタイリスト、スケーター、詩人など、多種多様な人々に支持されています。時代を超えて愛されるデザインと機能性が、ワークブーツをはじめとする幅広いアイテムに息づいています。
世界で初めて、ゴアテックス搭載を実現した「Danner(ダナー)」
世界初のGORE-TEX®採用ブーツを生み出したことで知られるアウトドアブーツの定番ブランド「ダナー」。その中でも「ダナーライト」は、1980年のリリース以来、ブランドを象徴するアイコニックなモデルとして支持されています。完全防水仕様や優れたグリップ力のビブラムソール、オリジナルのステッチダウン製法による快適な履き心地が特徴で、多くのアウトドア愛好者から信頼されています。
THE USA を代表するブーツブランド「RED WNG(レッド・ウィング)」
1905年創業のアメリカブランド「レッドウィング」は、現在も株式上場せず独自の理念に基づく靴作りを続けています。耐久性と機能性を追求したワークブーツで知られ、その中でも1960年に発表された「875」モデルは、堅牢な作りと疲れにくさで建設労働者を中心に支持を集め、ブランドを象徴するアイテムに。今ではアメリカを代表するワークブーツとして、その名を確立しています。
メイドインジャパン・SLOW WEAR LION(スローウェアライオン)
2001年設立の日本ブランド「スローウェアライオン」は、「日本人による日本人のための日本製」をモットーに、国内生産にこだわったものづくりを展開しています。2008年にリリースされ、2012年のアップグレードを経て定番モデルとなったエンジニアブーツは、柔らかな履き心地を重視した設計が特徴。本来の安全靴とは異なり、つま先にスチールを入れず、軽快な着用感を実現しています。また、サイドファスナーを採用し、靴の脱ぎ履きが多い日本の文化やライフスタイルにも配慮されています。
デザートブーツの創造主「Clarks(クラークス)」
「クラークス」は、ビジネスシューズと作業靴しかなかった時代に「カジュアルシューズ」という新たなジャンルを提案し、革新的な地位を築いたブランドです。その代表作であるデザートブーツは、これまで伝統的にクレープソール(天然ゴムソール)を採用してきましたが、今回のモデルでは高いグリップ力を誇るラバーソールへと進化。クッション性の課題も、靴内部の立体構造を見直すことで改善されており、機能性と快適性を両立しています
日本最古の紳士靴ブランド「大塚製靴(オオツカセイカ)」
明治5年創業、日本最古の紳士靴メーカー「大塚製靴」。その歴史と技術力を象徴するサイドゴアブーツは、かつて昭和天皇に献上されたモデルを現代に復活させた一足です。スーツに唯一合わせられるシンプルかつドレッシーなデザインを追求しながらも、「かかとのシャコ留め」や「ヤハズ仕上げ」といった高度な職人技が随所に光ります。無駄を省いた美しさの中に、日本伝統のエレガンスを宿した一足です。
最後に
この記事を通じて、メンズブーツの選び方や種類、コーディネートのポイントなど、幅広い情報をお届けしました。ブーツはファッションにおいて、スタイルを完成させる上で重要なアイテムのひとつです。自分に合った一足を選ぶことで、ファッションへの自信も高まり、日々の装いがさらに楽しめるでしょう。
メンズブーツは、トレンドの影響を受けつつも、長年愛され続ける定番アイテムです。上質なブーツを手に入れ、丁寧に手入れをすることで、経年変化による味わいを楽しむことができ、まさに「一生もの」として活用できます。
この記事が、皆様のメンズブーツ選びやファッションの参考になれば幸いです。これからもトレンドに応じたスタイルを取り入れつつ、自分の個性を引き出すブーツを楽しんでください。
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