女性の視点とアイデアを活用した、最新の地域創生が進行中。

民俗や地域伝統文化のあれこれに没頭しがちなエディターが、あなたの日々の暮らしに、とても小さなときめきをお届けしましょう。

言葉だけは知っている作法や行事、未来をひらく温故知新、興味はあるけどよくわからない民俗のことなどについてわかりやすく紹介します。

1日におよそ1521人が亡くなっている社会の未来。

まず、ちょっと落ち込んでしまうかもしれないけれど、近未来の話。

日本人の人口は、2008年にピークを迎えた後、年々減り続けてしまっている。いわば人口減少社会の只中にいるのが現在だ。たとえば、2021年と2022年における日本の総人口の増減数でみると、単純計算で1日におよそ1521人が亡くなっていることになる。

出生数は年々減少し、若者は少なくなり、高齢者は急増し、労働力人口は減っていくことで、ビジネスモデルの転換が進む中とはいえ、日本経済への影響は計り知れない。2040年には1100万人の労働力が不足するという見通しもある。

空き家予測マップが開発された。

人口が減ることで、空き家は増えていき、特に地方では早々に問題化していく可能性が高い。

この夏、東京都市大学が全国をカバーする空き家予測マップを開発・発表していて、WEB経由で見ることができる。自分の家のエリアや実家のエリアなど、気になるエリアについて、未来の空き家予測を確認することができるようになった。

女性の視点とアイデアによる地域活性化と未来づくり。

関係人口(その地域と多様に関わる人)を増やしながら交流人口(その地域に訪れる人)を増進させ、定住人口(移住する人)へもつなげていく。そのための起点となるリアルな場として、空き家等を再生させたり、それらによって観光資源を新たに生み出したりしながら、活躍している女性たちが全国にいる。

また、昭和の世に比べて増加しているのが、ひとり親世帯。その大半は母子世帯で、そのようなシングルマザーの暮らしをサポートすることで、地域の未来に貢献している女性の活躍もある。

青森から熊本まで、30代~の女性たちによる「女性視点の地域活性化」を、『じゃぱとら8月号』では特集しています。

じゃぱとら8月号
この記事を書いた人
中川原 勝也
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中川原 勝也

民俗と地域文化の案内人

エディター。地域伝統文化のこと、民俗のあれこれ、古民家・民藝・暮らしのこと、などを当サイトでは担当。これまで日本カルチャーを主なフィールドにしながら、国内の法人・自治体・商品のブランディングにまつわるメディア等を手掛けてきた。温故知新好きが募って、ただいま、月刊古民家誌『じゃぱとら』編集長。
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