柔軟な思想で無造作な着こなしでも、清潔さが重要なプレッピー。アイビーは「ねばならない」というルールを守らなければならない
「アイビーとプレッピーは兄弟なんだよね。トラディショナルという父親がいて、その息子たちがアイビーとプレッピー。長男のアイビーは父親の言う通り、“ねばならない”という精神を持っているんだよ。逆にプレッピーはその反骨心でわざと着崩したり抵抗心がある。だからアイビーのスタイリングにはルールというものがあって、プレッピーはそのルールが少ない。でも親が一緒だからアイテムはおなじなことが多いよね」。
日本でアイビースタイルが流行していた時代に青春時代を過ごした慶伊さん。その着こなしには細部までこだわりが詰まる。
「例えばアイビーのジャケットはナチュラルショルダーでなければならないし、ボックスシルエットでなければならない。プレッピーにはそういったことはないけれど、精神性として清潔であることが重要なんだよね。それと色の多さはプレッピーたる所以だろうけど、別にそうでなけねばならない、ということはないんだよね。スタイルにおけるルールの多さ、それがアイビーとプレッピーの1番の違いだね」

(出典/「2nd 2025年5月号 Vol.211」)
Photo/Yoshika Amino Text/Kiyoto Kuniryo,Yu Namatame,Kihiro Minami
関連する記事
-
- 2025.05.09
プレッピースタイルとは? 必須アイテムと定番ブランドのおすすめを紹介!
-
- 2025.05.03
ファッション好きなら知っておきたい、トラッド史から読み解く「アイビー」と「プレッピー」
-
- 2025.04.29
あの憧れた、アメリカの記憶をまとう「BEAMS PLUS」の今季新作をチェック!
-
- 2025.04.27
アイビー3種の神器を実直に追求し続ける「VAN(ヴァン)」の新作を厳選して紹介!