128年の歴史と伝統、バブアーの未来とは?【スペシャルインタビュー】

1世紀を越えて世界中から愛され続けている英国発の名門ブランド、バブアー。その類まれな歴史だけでは、今日の成功を勝ち得ることはなかった。伝統を重んじながら常に新しい価値観を提案してきたバブアーだからこそ、これからの展望が気になる。キーマン二人に、本社にてお話を伺った。

「日本の着こなしは世界のお手本になっています。」ライアン・ルウェリン・ペイス( マネージングディレクター)

「バブアーは、クラシックでタイムレスでクラスレス(階級を超えた)ブランドです。そして、実用的で機能的な製品は耐久性に優れ、リプルーフを繰り返しながら世代を超えて永く着られるので、サステナビリティの観点でもリーディングブランドとして認知されています。

いま、バブアーはファーマーからロックスターにまで愛され、ライフスタイルブランドとして英国のあらゆる文化に定着しています。これからは本国におけるライフスタイルブランドとしての立ち位置を、より強力に世界各地に拡げていくつもりです。

日本市場には、ワックスジャケット以外で英国において人気が高いカテゴリーも積極的に導入していきますのでご期待ください。私たちは日本のみなさんがより個性的に、より自分らしく、より楽しみながらバブアーを着てくださっていることを誇りに思っています。今後はキルティングジャケット、ニットウエア、シャツ、ポロといったカテゴリーも存分に楽しんでもらえるといいですね。

ロンドンではファッショニスタが自由なスタイルでバブアーを取り入れていますが、日本のみなさんの個性的な着こなしも世界のお手本になっています。どうか、これからもバブアーとともに人生を楽しんでください。そうしていただけることが私たちの本望であり、目指すべき未来です」

英国ではキルティングアイテムも人気。コーデュロイ襟やタータンの裏地など、クラシックな意匠がこのカテゴリーにも受け継がれている。4万7300円(バブアー パートナーズ ジャパンTEL03-6380-9170)

「カントリージェントルマンの控えめなセンスが大切」イアン・ベルギン(メンズディレクター)

「階級や年齢・性別を問わず様々な人々に愛されるバブアーはイギリスの象徴のひとつだと思います。着こなしもエレガントからカジュアルまで 幅広く、そのどれもが正しいのです。

バブアーが生まれた英国北部には、“sticking to your knitting”ということわざがあります。「こだわりを貫く」という意味が込められており、バブアーが大切にしている企業理念とも重なります。

つまり、常に本質を求めて、原点に立ち返るのを忘れないこと。 とくに日本企業との取り組みには、このようなことが求められていると思いますね。トレンドを追いすぎず、控えめなセンスを大切にする。これは英国カントリージェントルマンにも通じる要素です。

私がこれから展開していきたいシリーズのひとつに、「スーパーオーセンティック」というものがあります。アーカイブを完全再現するのではなく、素材にこだわり、よりヘビーデューティな製品を目指しています。これはかなりの自信作で、ちょうど今、試案しているところなんです。早く日本の方にも見ていただきたいですね」

12年前にメンズアパレル部門のディレクターに就任したイアン・ベルギン氏はウエアのみならずアクセサリーやフットウエアの企画にも携わる重要人物。氏が就任後、バブアーブランドのグローバルな成長は著しく、その功績は大きい

(出典/「2nd 20231月号 Vol.190」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

Pick Up おすすめ記事

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...