書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

驚異の雑コラ修正機能『Project Perfect Blend』【Adobe MAX Japan 2025 SNEAKS】

Adobe MAXの最後には、開発中のアプリを「ちら見せ」する『SNEAKS(スニークス)』というイベントが開催される。ビールやドリンク片手に、開発中の新機能を(US本国では)開発者自身がプレゼンテーションして、拍手やSNSでの投稿が多かったら、開発の優先順位が上がる。Adobe MAX Japan 2025でも、このSNEAKSが開催され、非常にユニークな機能が紹介された。

(というわけで、以下の機能は『近い将来、アドビのアプリに搭載されるかもしれない機能』であって、現在使える機能ではないので、ご注意を)

Perfect Blendがあれば、雑コラが雑コラでなくなってしまう!

なんといっても、拍手が多かったのか『Project Perfect Blend』という機能。

簡単に言えば、雑なコラージュ、いわゆる『雑コラ』を使える写真にしてくれる機能だ。

以下はデモの様子。

ちょうどバレンタインデー前日だったので、チョコレートの画像に、司会のサッシャさんの写真(「なんか、写真1枚送ってくれって言われたのは、これに使うのか!」と驚いてらっしゃいました)を切り抜いて重ねる。ちなみに、今や切り抜きも『Remove Background』のワンクリックで終了する。

いや、いくらなんでもこれは雑コラ、と思っていたら……。

『Harmonize』ボタンのワンクリックでご覧のように!

サッシャさんの写真のライティングが、チョコレートの写真のライティングと同じになっており、さらにお皿の上にサッシャさんの影まで現れている!

キャッチフレーズを加えれば、タイトルカットのように……もはやバレンタインデーのチョコの広告に使えそう。

失敗写真を集めたのに、一発でHarmonize!

続いては、アドビの日本法人のスタッフの方の写真を集めて……いや、いくらなんでも写真がひどい。逆光とか、暗い場所とか、緑かぶりとか……。それを、夕焼けの東京の写真に乗せて『Remove Background』で切り抜き。しかし、これではポスターにはならない(笑)

と思ったら、『Harmonize』ボタンで、ご覧の通り。まるで、アベンジャーズ!

ライティングは背景の風景写真にマッチしたものになって、暗いのも、緑カブリも取れて、左から夕焼けの温かな光が当たるライティングに。もはや魔法。

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

2025年10月27日

ちなみに、2024年10月にマイアミで開催された時のSNEAKSでは(ごめん、記事を書いていなかった)、開発者の女性が、クリスマスシーンに、遠距離恋愛で会えない彼氏の雑コラをするというものだった。

非常に、雑なコラージュなのに……『Harmonize』ボタンを押せば、ご覧の通り。

こちらも大拍手でした。

ベクターデータのイラストを回転させられる『Project Turntable』

もうひとつ、拍手が大きかったのはこちらの『Project Turntable』。

Illustrator上で開発されている機能なのだが、ご覧のような平面的なベクターデータを用意して、『Turntable』のボタンを押すと、一発で生成AIで立体物として処理されるようになる。

なので、平面的なイラストを回転させて、向かい合わせることができる。すごい!

この機能がローンチされたら、スネ夫のヘアスタイルを回転させてみたいと思うのは、私だけではないはずだ。

ご覧のような複雑なイラストでも回せる。これも平面的なベクターのイラストなのだが、『Turntable』を使えば……。

ご覧のように自由自在に回転できる。

そればかりか、上下方向に動かすこともできる。魔法か!

これがあれば、イラストの作成はもちろん、マンガや、アニメーションなどの世界もけっこう便利になるのではないだろうか? 機能としては動作しているのだから、これも近い将来のIllustratorに搭載される可能性が高い。

どれもこれも楽しみでしかない。

(村上タクタ)

Illustratorの性能向上について、アドビのデザインプロダクトマネージャー、カレン・ブリューワー氏単独インタビュー【Adobe MAX Japan 2025】

Illustratorの性能向上について、アドビのデザインプロダクトマネージャー、カレン・ブリューワー氏単独インタビュー【Adobe MAX Japan 2025】

2025年10月27日

シャンタヌ・ナラヤンCEO来日、AI関連多数新機能発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・前編 】

シャンタヌ・ナラヤンCEO来日、AI関連多数新機能発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・前編 】

2025年10月27日

アドビの生成AIのさらなる充実を発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・後編 】

アドビの生成AIのさらなる充実を発表【Adobe MAX Japan 2025レポート・後編 】

2025年10月27日

アドビ、初の2軸日本語バリアブルフォント『百千鳥』の開発を発表

アドビ、初の2軸日本語バリアブルフォント『百千鳥』の開発を発表

2025年10月27日

マイアミで開催される、クリエイティブの祭典Adobe MAXの取材に行ってきます

マイアミで開催される、クリエイティブの祭典Adobe MAXの取材に行ってきます

2025年10月27日

Adobe MAX 2024フロリダ州マイアミで開催。多数の機能を発表

Adobe MAX 2024フロリダ州マイアミで開催。多数の機能を発表

2025年10月27日

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

Adobe MAX 2024発表のキモ!【非クリエイターにも分かる!】

2025年10月27日

なぜPremiere Proの生成拡張は2秒だけなのか?——他社とのスタンスの違い【Adobe MAX】

なぜPremiere Proの生成拡張は2秒だけなのか?——他社とのスタンスの違い【Adobe MAX】

2025年10月27日

『撮り鉄さん、生成AI使ってみません?』アドビが相鉄とコラボイベント

『撮り鉄さん、生成AI使ってみません?』アドビが相鉄とコラボイベント

2025年10月27日

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...