(というわけで、以下の機能は『近い将来、アドビのアプリに搭載されるかもしれない機能』であって、現在使える機能ではないので、ご注意を)
Perfect Blendがあれば、雑コラが雑コラでなくなってしまう!
なんといっても、拍手が多かったのか『Project Perfect Blend』という機能。
簡単に言えば、雑なコラージュ、いわゆる『雑コラ』を使える写真にしてくれる機能だ。
以下はデモの様子。
ちょうどバレンタインデー前日だったので、チョコレートの画像に、司会のサッシャさんの写真(「なんか、写真1枚送ってくれって言われたのは、これに使うのか!」と驚いてらっしゃいました)を切り抜いて重ねる。ちなみに、今や切り抜きも『Remove Background』のワンクリックで終了する。
いや、いくらなんでもこれは雑コラ、と思っていたら……。
『Harmonize』ボタンのワンクリックでご覧のように!
サッシャさんの写真のライティングが、チョコレートの写真のライティングと同じになっており、さらにお皿の上にサッシャさんの影まで現れている!
キャッチフレーズを加えれば、タイトルカットのように……もはやバレンタインデーのチョコの広告に使えそう。
失敗写真を集めたのに、一発でHarmonize!
続いては、アドビの日本法人のスタッフの方の写真を集めて……いや、いくらなんでも写真がひどい。逆光とか、暗い場所とか、緑かぶりとか……。それを、夕焼けの東京の写真に乗せて『Remove Background』で切り抜き。しかし、これではポスターにはならない(笑)
と思ったら、『Harmonize』ボタンで、ご覧の通り。まるで、アベンジャーズ!
ライティングは背景の風景写真にマッチしたものになって、暗いのも、緑カブリも取れて、左から夕焼けの温かな光が当たるライティングに。もはや魔法。
ちなみに、2024年10月にマイアミで開催された時のSNEAKSでは(ごめん、記事を書いていなかった)、開発者の女性が、クリスマスシーンに、遠距離恋愛で会えない彼氏の雑コラをするというものだった。
非常に、雑なコラージュなのに……『Harmonize』ボタンを押せば、ご覧の通り。
こちらも大拍手でした。
ベクターデータのイラストを回転させられる『Project Turntable』
もうひとつ、拍手が大きかったのはこちらの『Project Turntable』。
Illustrator上で開発されている機能なのだが、ご覧のような平面的なベクターデータを用意して、『Turntable』のボタンを押すと、一発で生成AIで立体物として処理されるようになる。
なので、平面的なイラストを回転させて、向かい合わせることができる。すごい!
この機能がローンチされたら、スネ夫のヘアスタイルを回転させてみたいと思うのは、私だけではないはずだ。
ご覧のような複雑なイラストでも回せる。これも平面的なベクターのイラストなのだが、『Turntable』を使えば……。
ご覧のように自由自在に回転できる。
そればかりか、上下方向に動かすこともできる。魔法か!
これがあれば、イラストの作成はもちろん、マンガや、アニメーションなどの世界もけっこう便利になるのではないだろうか? 機能としては動作しているのだから、これも近い将来のIllustratorに搭載される可能性が高い。
どれもこれも楽しみでしかない。
(村上タクタ)