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iPhone 16発売! 初日の人気はやはり『Pro』モデル

本日、iPhone 16シリーズ、Apple Watch Series 10、AirPods 4が発売され、全国の各店舗に多くの人が詰めかけた。初日に買う人は熱烈なファンが多いためか、売れていたのは、圧倒的に『Pro』モデルが多かった。

表参道のiPhone行列、16年の変化

iPhoneの発売日といえば『行列』が定番になっているが、2008年のiPhone 3G発売以来、ほぼ毎年表参道に行っている筆者としては、今年もApple表参道に行くことにした。

2008年のiPhone 3G発売。当時は、Apple表参道はなく、ソフトバンクの旗艦店で発売イベントが行われた。

初年度は5000人ほどの人が並んだのだったと思う。筆者もたしか250番目ぐらいに並んでいた。当時は、まだテック系のメディアではなく、熱帯魚の本の編集者だったので、会社をサボって、発売前日の夕方に並びに行ったものだった。

2008年の行列時には、当たり前の話だが、iPhoneを持っていないので、行列していると他の場所の様子はほぼ分からなかった。Twitterもモバイルでやる習慣はなかったし、コンデジは持っていたが自撮りをする習慣がなかったので、自分の写真はない(笑)

そこから、16年。行列の様子も様変わりした。

深夜の行列が問題になるので、番号札を配って、近所のイベント会場で一夜を過ごす……という仕組みだったこともある。

近年はだんだんと『転売ヤー』と言われる人が増えてきて、行列の多くがiPhoneを自分では買わなさそうな人たちになってしまい、取材に困ったこともある(我々は、ガジェットを楽しむ人たちを取材に行っているのであって、購入したiPhoneを元締めに渡して、いくらかのお金をもらう人たちを取材に行っているわけではない)。

近年はオンラインで予約して受け取る……という方式になったので、そういう混乱はなくなったが、長い行列に並ぶ必要もなくなった。それでも、iPhoneの行列を取材に行くのは一種の風物詩……なんだと思う。

1番最初に購入したのは今年もオダショーさん

筆者は前夜にも取材に行ったのだが、行列に並んでいたのはiPhone行列の常連。オダショーさん( @odashoDotCom )だった。

オダショーさんは、mablという会社のエンジニアで、iPhoneに関しては趣味でもあり、仕事でもあるというわけだ。

あらためて、朝に取材に行っても行列のポールポジションはオダショーさん。そして、3番目には、吉本のiPhone芸人かじがやさん( @kajigayatakuya )が並んでらっしゃった。

行列に並んでいる人に話を聞いたが、さすがにここに並んでいるのは筋金入りのマニアばかりということで、iPhone 16 Pro、もしくはiPhone 16 Pro Maxを購入するという人ばかりだった。

iPhone発売日には、いつもより早い8時に開店。順番に入場して購入受付となる。

今年のiPhone 16シリーズの魅力は、触ってこそわかる

いつも手続きで多少前後したりするのだが、とりあえず公認の『一番早くiPhoneを手に入れた人』はオダショーさん。もうすでに、さまざまなネットニュースや、テレビのニュースで紹介されているのではないだろうか?

ちなみに、この撮影シーンを反対側から撮るとこんな感じ。

iPhoneを購入するのも楽ではないのである。

iPhone芸人のかじがやさんも、無事iPhoneを入手!

YouTube番組のためだろうか? すでに店内で動画を撮影していらっしゃった。

今年のiPhone 16のスタンダードモデルは、非常に色あざやかで美しい。ぜひ店頭で見てみて欲しい。Apple Storeなら、カメラコントロールのフィーリングを試せるので、店頭で試してみるのもいいだろう。最初は難しいと感じるが、使いこなせば、指のスライドとタッチの強弱だけで操作できるので、手放せなくなるはずだ。

iPhone 16 Proシリーズの質感は、同じチタンである去年のiPhone 15 Proに似ている。もちろん、こちらにもカメラコントロールボタンが備わっている。また、本体のサイズは微妙に異なっている。

全国の店頭やApple Storeで、ぜひiPhone 16シリーズを手に取ってみて欲しい。

取材行為が妨害された

ところで、今回のiPhone 16の表参道のストアでは、海外の活動家が乱入。店頭での我々メディアの取材活動を妨害した。

『騒げばメディアに取り上げてもらえる』と思うと、こういう行為が頻発するようになるので、本来は取り上げるべきではないのだが、ThunderVoltの場合、読んでいただいている方の多くは熱烈なアップルファンの方々なので、何があったのか簡単に説明しておこう。

我々ウェブメディアや紙媒体、テレビなどが、「さぁ、カウントダウンを撮影しよう!」と思った時に、彼らが我々のカメラの前に乱入してきたのだ。我々は取材スペースとして指定された極めて狭い枠内にいるので、前に立たれるとどうしようもない。我々は、カウントダウンと、ハイタッチして店内に入って行く様子を撮影できなかった。

iPhoneの購入を楽しみにしていた人にとっては、この工作(お祝いの場面に乱入して、拡声器で英語で大声で主張する)はある種のテロ行為であった。

もちろん、コンゴ民主共和国における鉱山の児童労働の問題は解決されなければならない社会課題だ。

だからといって、お祝いの場をブチ壊して主張するのは、多くの人に嫌悪感を抱かせるだけだ。また、活動家の人たちはアップルを批判しながら、Apple Watchをして、iPhoneで写真を撮っており、主張が彼ら自身の本心なのかどうか分からない。

また、コンゴの鉱山の児童労働というのは、主にバッテリーに使うコバルトの鉱山のことらしいのだが、そもそもアップルは2025年までにコバルトを100%リサイクルにするという目標を立てており、その目標を2年前倒しの2023年に実現しているので、どうにもアップルに対するこの活動はお門違いというもののようだ( 松村太郎さんが教えて下さいました )。

ちなみに、筆者の得た情報によると、この活動家の行動は他国のアップルストアでも行われている計画的な妨害行為のようだ。児童労働に関する問題は解決しないといけないにしても、もはや鉱山のコバルトを使っていないアップルに対する抗議は、見当外れな売名行為だ。

来年こそは楽しくiPhoneの発売を祝いたいものだ。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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