動画で利用できる機能が充実したRF35mm F1.4 L VCM
まず、RF35mm F1.4 L VCMは、名前の通り、F1.4と明るいRFマウント用レンズ。静止画、動画両対応となっているのが特徴だ。発売は7月下旬。価格はオープンだが、直販サイトでの価格は25万3000円となっている。
絞り調整用のリングを搭載しており、動画撮影時に利用できる。2024年6月以降に発売されるカメラでは、静止画でも利用できるようになるという。それ以前のカメラではファームウェアで使えるようになるのかどうかは、現在のところ未定とのこと。
最大の特徴は、大きなレンズで構成されているフォーカスユニットをVCM(ボイスコイルモーター)で駆動すること。動画撮影時に、フォーカッシングが前後すると見づらいが、まるでプロが手でピントを送っているようにスムーズに動作するのが特徴なのだそうだ。
非球面レンズ2枚、UDレンズ2枚を配置した11群14枚というレンズ構成。
もうひとつ動画を重視した点として、このレンズは、同じサイズ、同じ重量配分で発売される単焦点レンズのシリーズの最初の1本なのだそうだ。今後発表されるレンズの長さについては公表されてないが、28mm、この35mm、50mm、85mm……といった単焦点レンズを、ジグにカメラを付けたまま交換しやすいようなシリーズになるのだという。
同じサイズでより長いレンズが出る……ということは、このレンズは少し余裕のある内部設計になっているのかもしれない。
R6 Mark IIなどのユーザーをターゲットにした、マルチアクセサリーシュー対応ストロボのエントリー機種EL-10
EL-10はマルチアクセサリーシューに対応したストロボのエントリーモデル。6月28日発売で、直販サイトでの価格は4万3450円。
すでに発売されているPL-1、PL-5のように、本体や他のストロボとデータを連携しつつ撮影することができる。
ガイドナンバー的には430EX III-RTの後継にあたり、EOS R6 Mark IIあたりのユーザーがメインターゲットになるカメラなのだそうだ。
RFマウントを使った映像用カメラEOS C400
最後に、RFマウントを利用したEOS C400。そのいでたちから完全なプロ用に見えるが、ボディ自体は市場価格は137万円前後で、周辺機器の組み合わせ次第では、ハイアマチュアやユーチューバーもターゲットといえるだろう。
ちなみに、下の写真に写っているレンズは、一緒に発売されるCN7×17 KAS T/R1を装着している。このレンズはRFマウント用のシネマレンズで、価格はオープンだが、350万円ぐらいとのこと。つまり、しめて軽く500万円超。動画のプロってすごい……。
中継によるリアルタイム配信、収録など、利用シーンによって、さまざまなシステム展開が可能なのも特徴のひとつなのだそうだ。
ちょっと価格的に縁遠い世界の話ではあるが、これらも我々が使うのと同じRFマウントでシステム展開されていっているというのも興味深い。
(村上タクタ)
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