特殊な材料や造形でただの倉庫がスタイリッシュな空間に変身!

  • 2025.07.01

まるで何十年も前に造られたようなレンガの壁や、コンクリート打ちっぱなしのような質感の壁、複雑な形の造形物など、施主が頭の中に浮かべた空間をイメージ通りに作り上げるデザインコンクリートをプロデュースするカントリーベースの可能性に迫る。

デザインコンクリートでイメージを現実に。

まるでニューヨーク・ブルックリンの街並みの中にあるようなこの物件は、石川県金沢市を拠点とする建材メーカー「カントリーベース」の代表、樋口智也さんの住む家だ。元々倉庫だった建物をカントリーベースが取り扱う特殊建材を使ってリノベーションした家なのだ。

玄関を入ってすぐの土間部分はMPCと呼ばれる薄塗りのコンクリートを使った床。上を見上げるとマットブラックに着色されたティンパネルが張ってある。さらに向かって右側の壁は床と同じMPCでコンクリート打ちっぱなしのような質感に。そして左側、ガレージからリビングの壁は一面レンガ。これはカントリーベースの真骨頂ともいえるデザインコンクリートによる造形なのだ。

「デザコンウォール」という造形モルタルを壁に塗り、職人が一つひとつレンガを彫っていく。さらにあえて崩したり、様々な色の塗料を塗り重ねることで、旧いレンガのリアルな表情を表現している。

「デザインコンクリートは本当に無限の可能性がある材料だと思います。高い技術をもつ職人の手にかかれば、大げさではなくどんなものでも表現できます。これからおうちやショップを造ろうと思っている方はぜひご相談ください。理想の空間づくりのお手伝いをさせていただきます!」

「カントリーベース」代表・樋口智也さん|石川県金沢市に事務所を構えるカントリーベースの代表。会社の経営はもちろん、造形等の職人として全国の現場を周り、施工も手掛けている

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リノベーションでイメージそのままの空間に!

BEFORE|元は何の変哲もない倉庫だったけど……。
AFTER|デザインコンクリートならブルックリンにあるウエアハウスみたいな家が作れる!

ベースとなったのは金沢市郊外の住宅地にある旧い倉庫。柱のない広い空間を有効活用して、ガレージスぺースと居住スペースを作った。

BEFORE|建物の外観も至ってフツー。
AFTER|ヴィンテージな雰囲気も漂うおしゃれな外観に!

外壁の2階部分は薄塗りのコンクリート・MPCを施工した。道路側から見ると無骨で重厚感のある雰囲気を演出している。

ブルックリン風な空間はこうして造られた!

旧いレンガを積んだような壁はデザインコンクリートで表現。

ガレージからリビングにかけた向かって左側の壁は旧いレンガ積みの壁のようになっているが、ここはすべてデザインコンクリートの技術を使って表現されている。

デザインコンクリートの壁ができるまで。

元の壁の上に合板、ラスを張り、そこにベース材を塗りつける。くし引きをして凹凸を付け、乾燥したらモルタルを厚めに塗り付ける。それを彫刻していき、形を整えた後、様々な色を混ぜながら塗装していく。最後はレンガにペイントして遊び心のある壁に。

MPC&エポキシで仕上げた輝く床。

壁にも使用しているMPCはガレージスペースとして利用している土間部分にも施工している。さらにコーティングとしてエポキシを重ねることで、光沢のある上質な床に仕上げた

ティンパネルなら手軽にアレンジ。

アメリカ発祥の装飾パネル、ティンパネルを塗装して天井に貼りつけた。この材料は施工が手軽で、ヴィンテージ風の空間づくりが容易にできるという特徴がある。

薄塗りのコンクリートでフラットな壁を演出。

建物向かって右側の壁は、薄塗りのコンクリートMPCで製作。コンクリート打ちっぱなし風ではあるものの、施工がしやすいのが特徴。

MPC(薄塗りコンクリート)の壁ができるまで。

壁に外壁で使用されるベース材を塗り、グラスファイバー製メッシュを伏せ込む。そのうえに本材を塗り重ねていけば完了。コンクリートを流し込むよりも材料の量も少なく済む。

現在古民家をリフォーム中!

樋口さんは現在、金沢市郊外の金石という港町の古民家を手に入れ、リフォームを進めている。ここは今後民泊施設として活用していく予定。こちらも様々な建材を使ってリフォームしていくとのこと。どのように姿を変えるのか、完成が楽しみだ。

樋口さんが手に入れたのは写真の2棟。それぞれ建てられた年代が異なるが、廊下で繋がっており、奥には蔵も備える面白い物件。

フレーク&樹脂で仕上げた輝く床。

車庫の床にはポリフレークを施工。樹脂の上にチップを撒くことでで耐久性や耐摩耗性が高まる上、滑りにくく、デザイン性の高いフロアになる。

天井にはティンパネルを張り付け。

取材時に行っていたのは天井にティンパネルを貼る作業。ベニヤ板の天井もシルバーのパネルでゴージャスに変身。

新商品の「ポリフレーク」で床を施工!

施工の方法は、まず専用の樹脂を塗り、その上にフレークを撒いていく。さらに表面を削った後に樹脂を流し込んで完成。工期が短いことも魅力だ。

【問い合わせ】
カントリーベース 
TEL076-232-7710
https://www.country-base.com/

(出典/「Lightning 2025年8月号 Vol.376」)

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