「気持ちいい」って思わず口ずさむ触り心地。「バズリクソンズ」のフルジップスウェットパーカ

物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「太っていると、夏場Tシャツ一枚で街へ出るのは気が引ける。なので、半袖スウェットが大活躍。屋内はどこも冷房ガンガンなので、羽織りモノも要るんだよ」と語るライトニング編集長であり買い物番長の松島親方がお届け!

バズリクソンズのフルジップスウェットパーカ

バズリクソンズの定番である吊り編み丸胴のフルジップパーカ。往年のアメリカ軍のアスレチックウエアをイメージしている。ミディアムウェイトで、春から秋にかけてはアウターに、冬場はインナーとして、一年中活用できる。他にブラック、ネイビー、オートミールあり。1万5180円(ジャンキースペシャル TEL03-3232-0850 http://junkyspecial.com/)

私のスウェット選びの序列は、カタチはどうあれ圧倒的に杢グレーが上位だ。カタチもカラーもいろいろなスウェットに袖を通してきたが、長い間、存在自体を無視し続けてきたのがフルジップパーカ。どうも着る気にならなかった。女性に人気があり、女性のための服だと思っていたのだ。

ところが先日、他人の買い物に付き合って新宿のジャンキースペシャルに行ったときに自分の中の掟を遂に破ってしまった。何気なく店内を見回していた時、目に止まったのがコレ。生地の杢加減が絶妙だった。そして、触れてビックリ、「なんだ、この心地良さ」と。

吊り編みスウェット生地特有の柔らかさで、袖を通さずにはいられなかった。気持ちいい! いつも慣れ親しんだバズリクソンズが誇る定番アイテムなのに、完全無視してきたことを反省。私の体型に合うビッグサイズも展開。そして肝心の値段にも、度肝を抜かれた。フロントジップであること以外、買わない理由はない。

もう一度、値札を見直す。これはおかしい。物価高騰が叫ばれるこの時代に、このクオリティで1万5000円台とはいかに。ただ買い手として不満はない。むしろ感謝。数十年間も無視し続けてきたフルジップパーカ、遂に一線を越えた。

バズリクソンズのアスレチックウエアコレクションは知る人ぞ知る定番なのだ。フライトジャケットにばかり注目していると見落としがちな傑作揃い
フロントにはハンドウォーマーポケットが取り付けられている。デザインのアクセントとして申し分のないラウンドタイプでヴィンテージ感が増す
フロントジップには世界最古のファスナーブランドとして知られるユニバーサルの復刻ファスナーをチョイス。グレーのファスナーテープで馴染む

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年7月号 Vol.363」)

この記事を書いた人
松島親方
この記事を書いた人

松島親方

買い物番長

『Lightning』,『2nd』,『CLUTCH Magazine』男性スタイル&カルチャー誌の統括編集長。ロンドンのセレクトショップ「CLUTCH CAFE」のプロデューサーも務める。 物欲を満たすためには海をも越え、全地球規模で買い物を楽しんでいる。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Pick Up おすすめ記事

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。