3.21oz
ブランドの代名詞と言える21ozデニムは創業時から20年以上ラインナップが続くロングセラーアイテム。経糸に4番、緯糸に5番の双糸を使用し、強さとしなやかさを両立。アイアンハートの原点であり、ヘビーオンスを世界に浸透させた代表作である。
1.634S|松尾さん
全体的にインディゴの色が美しく縦落ちしたデニムだが、注目すべきは膝上、腿周りのタタキのリペア跡。オーナーは仕事着として愛用しているだけに、壊れても直して穿き続けられるのは魅力、愛着もひとしおのはず。
2.666S-21|三宅勝彦さん(2年)
全6回の洗濯を経て、全体的に綺麗な色落ちを実現しているが、粒子のような点落ちが強く感じられるのもヘビーオンスデニムの特徴だ。ヒゲやハチノスも主張し過ぎず美しく現れている。
3.461S|斎地真さん(1年+α)
最初の1年は洗濯せずに主に部屋着として穿き込み、その後はタウンユースやバイクでラフに愛用。1年間の修行の成果がメリハリの効いたヒゲやハチノスに色濃く映し出されている。
4.461|津川さん(10年)
約10年間、仕事中もバイクライドでも履き続け、股や腿、膝まわり、裾などにリペアを繰り返した跡がアイデンティティとなるブーツカット。愛車と様々な道を共にしたに違いない。
4.25oz
ヘビーオンスデニム愛好家の要望に応え、普段穿きの限界をイメージして開発した25ozデニム。綾目が強調された立体的な色落ちの質感が特徴で、最初は手強いが根気強く育て上げれば、極太のヒゲやハチノスなどのアタリが浮き上がる屈強なエイジングを実現する。
1.IH-634-VMC|IRON HEART BOSS
スイスのVMCの25周年記念で製作したアイアンハートの25ozデニムの原点。21oz以上に濃淡がはっきりした太いヒゲや皺がその真骨頂。最初は手強いが根気強く穿き込めば無二の屈強なエイジングを堪能できる。
2.525|大出奈保さん(2年半+α)
25ozらしいメリハリ感がここまで強調されたエイジングは他にない、と断言できるキングオブ25ozの主はなんと女性オーナー。洗濯は2年に一度で、2年半週7で穿き込むというスパルタな育て方の成果が滲み出たエイジング。バックポケットのキーホルダーの跡がトレードマーク。
【問い合わせ】
アイアンハート
TEL042-696-3470
(出典/「Lightning 2024年5月号 Vol.361」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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