車内に置かれたものひとつひとつにまでこだわったトレイラー。
旧きよきアメリカの風景を切り取ったような写真。でもこれは今の日本で撮影したもの。このシボレーのシェビーバンG20と’40年代のスパルタンのジェラルミントレーラーのオーナーは、島根県の出雲を拠点とする実力派アウトドアブランド『オールドマウンテン』の辻ノ内さん。近年盛り上がっているインディペンデントなアウトドアブランドの中でも熱狂的な人気を誇る。
その理由に、徹底したクオリティだからこそ生まれるエイジングの美しさがある。強い太陽光や雨風にさらされ、経年変化したクルマには、独特な色気がある。そんなクルマを愛する辻ノ内さんだからこそ体現できた経年変化だと言っても過言ではない。
「持つ人の人生における“一生モノを作る”というのがブランド哲学のひとつなので、長く使えて、エイジングする度にかっこよくなるプロダクトを意識しています。
このトレーラーの中にあるのは、実際にキャンプ道具としても使っているオリジナルです。例えばチェアの座面。これはカーミットチェアに自社で作ったラクダ革で張り替えているのですが、座り心地に直結する柔らかさと耐久性を両立させています。ステッチ部分に特殊材料を仕込むことで伸びを防ぎ、座面裏に強度のあるパラフィンコットンを貼ることで座り沈みを一定で止めているんです。この二重構造によって独特なエイジングを楽しめるのも醍醐味です」
【問い合わせ】
オールドマウンテン
https://www.oldmountain.jp
Instagram @oldmountain_official
(出典/「Lightning2023年2月号 Vol.346」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦
関連する記事
-
- 2024.06.30
サイドカー付きバイクでキャンプを楽しむ上級者
-
- 2023.11.27
ラグジュアリーテントの最高峰[MOSS TENTS]より限定ブランケット発売
-
- 2023.11.26
柔らかい灯りでサイトの雰囲気を盛り上げる、コールマンのランタンの価値は?
-
- 2023.10.27
鉄の端材で作ったソロキャンプ用の焚き火台。