ボードを積んで、海まで走るアメリカン・ヴィンテージバン。

各部が凹んだりサビたりしているボディはお世辞にもキレイとは言えないが、エンジンや足周りなど見えない部分に徹底して手を入れることで、そんなヤレた見た目からは想像できないほど、快適に走るスリーパーワゴンを紹介しよう。

Owner・河野栄三郎さん

これまでもシボレーC10やエルカミーのなどに乗っていたが、このエコノラインと出会うまでバンには興味がなかったそうだが、今ではバンライフを満喫している。

1964 FORD FALCON CLUB WAGON|機関&足周りを徹底的に仕上げたサーフワゴン。

足周りはエアサスを装着し、車高調整が可能。フロントはディスクブレーキ化し、サプリウムホイール&ホワイトリボンを履く

長年の経年劣化や走行中にぶつけて凹んだ外装のままの車両を、アメリカでは「くたびれた」や「オンボロの」といった意味のスラングでビートアップと呼ぶ。

ここに紹介する河野さんの初代エコノラインもそんなビートアップと思いきや、水戸のファストワークスの手で足周りやエンジンなど見えない部分に徹底して手を入れ、見た目とは裏腹に驚くほどキビキビと走るクルマになっている。さらに電動パワステやクーラーといった快適装備も備わり、河野さんのサーフィンのアシとして活躍中だ。

現代のフルサイズバンよりはかなりコンパクトな車体だが、セカンドシートを外してあるためカーゴスペースは広く、車内にロングボードを格納することが可能

ちなみに初代エコノラインのパッセンジャーモデルは、ファルコンシリーズとしてファルコンクラブワゴンの名前で販売された。ドア後ろの逆三角形の窓を含め、開放感のあるボディが特徴だ。

セカンドシートを外した車内は、白いウッド張りとなっており、愛用のロングボードや道具をラフに積み込んでもOK。さらにルーフキャリアを搭載しているので、複数のボードを運ぶこともでき、使い勝手もいいとのこと。

見た目はそのままに見えない部分のパフォーマンスをアップした車両を『SLEEPER』という。河野さんのエコノラインはまさにスリーパーと呼ぶに相応しい一台と言えるだろう。

カーゴスペースは全て板張りにし、ホワイトでペイントすることで、ボディカラーにマッチ。道具やボードをラフに積める
ステアリングは純正だが、コラムを加工することで電動パワステ化。ダッシュ下にはクーラーの吹き出し口も見える
側面のドアは現代車のようなスライドドアではなく観音開きとなる。ちなみにステップはドア開閉に連動して自動的に迫り出す仕組み。もちろんしっかり稼働する

(出典/「Lightning2023年2月号 Vol.346」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

Pick Up おすすめ記事

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...