ここには世界中のヘビーデューティなクルマが実用車として集まっている。
マリブの山並みのなかで自由に放牧されている動物たち。太平洋沿いはセレブが住む高級住宅地として知られるが、山側は自然にあふれている。
牧場では多くの動物を飼育するだけでなく、オーガニック野菜なども栽培。広い施設にはエアストリームも佇んでいる。
マリブはときに山火事が起きる場所。そんなときに動物たちを避難させるためにトラックや4WDを使うようになったという。
旧いクルマでも仕事の移動にガンガン使うのが信条。歴史あるクルマでも置物にはしないスタイルがカリフォルニア的だ。
ここのオーナーであり、紹介するクルマを所有するアリス(右)とアニ(左)。マリブのピアではアパレルや雑貨の店舗も経営している。
ずらっと並んだ各国を代表するヘビーデューティーなクルマたち。詳細を紹介していこう!
1979 トヨタ ランドクルーザー FJ40
マリブのピアのショップの入り口にいつも駐車しているので、彼女たちのトレードマークにもなっているFJ40。往年の4WDもきっちりとレストアされて日常のアシとして使っている。4駆に乗り始めたのはオンもオフも走れる機能性だった。
1985 AMC ジー CJ-8スクランブラー
きっちりレストアされてマリブの街も山間部も難なく走るスクランブラー。肉厚なタイヤとヘビーデューティなバンパー、それに中央にセットしたフォグランプで男前なルックスにカスタムされている。
1967 ランドローバー シリーズ IIA LWB「ドクタージープ」
’69年にJFケネディの弟であるエドワード・ケネディが起こした自動車事故(チャパキディック事件)の際に現場に駆けつけた救急車だったというヒストリーを持つクルマだけに、当時そのままを維持して所有する。
ほかにもフィールドも街乗りもすべてをこなせるクルマがたくさん!
この牧場で稼働しているヘビーデューティなクルマはこれだけじゃない。オンもオフも走れるクルマを彼女たちは多数所有している。アウトドアを謳歌できるクルマの博物館のようなラインナップは圧巻。さすがアメリカ。
フルモデルチェンジした2020年式、新型ランドローバー・ディフェンダーも所有。基本はオールドカーだが現代車両も働いている。
アメリカでもっとも売れているクルマといえばフォードのピックアップトラック。これは完全に牧場内での仕事グルマとして稼働している。
現行フォードもあれば1972年式フォードF150も所有。これも牧場内で荷物の移動に使っているというから驚き。タフさが自慢だ。
(出典/「Lightning 2021年1月号 Vol.321」)
Text/S.Koike 小池彰吾 Photo/T.Tawarayama 俵山忠(Seven Bros.) 取材協力/ワン・ガン・ランチ https://onegunranch.com
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