’70年代に建てられた“自動車ホテル”をアメリカ式モーテルにした「SPICE MOTEL OKINAWA(スパイスモーテル沖縄)」。
沖縄といえば日本有数のリゾート地。しかし沖縄本島の中部地域は米軍基地があり、琉球とアメリカ文化をチャンプルーした独特の文化をもつエリアだ。その地に沖縄がまだアメリカの統治下にあった1970年代、スパイスモーテルの基になった“自動車ホテル”は建てられた。いわゆるモーテルだ。
この旧い建物に注目した建築デザインオフィス「アートアンドクラフト」がリノベーションし、新しいモーテルを誕生させた。海辺のリゾートホテルでもなくゲストハウスでもない中部地域らしいホテルを作りたいと物件を探していたところ、このモーテルを見つけたという。
すべてを新しく作り変えるのではなく、建物の佇まいを極力残した新しいタイプのデザインモーテル。テイストの異なった3種類の客室を17室用意し、1階の客室には当時の“自動車ホテル”と同じくクルマを乗り入れられるスタイルを取り入れている。過剰なサービスはないが、宿泊者はコーヒーがフリーだったりと、まさにロードムービーのような滞在ができるようになっている。新しい沖縄の過ごし方を体感できるホテルだ。
【DATA】
SPICE MOTEL OKINAWA
沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1066
TEL098-923-1066
チェックイン/15:00〜22:00/チェックアウト:12:00
宿泊料金/1泊5400円〜(シーズンによって異なる)
http://spicemotel.com/
かつて店舗だった風合いを残し、ロックや秘密基地をテーマにリノベした「Trip Shot HOTELS KOZA(トリップショットホテルズ コザ)」。
通称「コザ」と呼ばれるエリアに、沖縄市中央パークアベニューという商店街がある。ヤシの街路樹と白い屋根が連なる海外を連想させる街並みが特徴で、おしゃれなショッピングモールとして一時代を築いた場所だ。
「トリップショット・ホテルズ・コザ」は、沖縄再発見マガジン「トリップショット」の編集部が運営するコンドミニアム型ホテル。中央パークアベニューにある今は使われていない空き店舗をリノベーションし、長期滞在型のホテルを誕生させた。
客室は「ロックサイド」と「ルーフトップスター」の2種類。ロックと秘密基地というそれぞれキーワードを掲げて、内装やインテリアにこだわった。ロックサイドは元美容室で、テレビを置いているコンクリートの仕切りには、洗髪台が設置されていたそうで、その名残をそのまま活かしている。
また家具やインテリアは、重厚感のあるヴィンテージを揃え、’70年代のロックスターが泊まっていたであろうホテルをイメージ。スイート並の広さとこの内装デザインに、初めてお客様が部屋に入ったときの『おっ!! 』という驚いた反応を見るのが楽しみなんだそうだ。
宿泊の受付は、中央パークアベニューにあるプレイヤーズカフェで行う。宿泊者はソフトドリンクがフリーだったり、街のおすすめショップで使える3000円分の飲食チケットがもらえたりとお得なサービスも。
夜は地元のバンドなどを招いてライブなども行うバーになり、ギターなども用意しているので、宿泊者が飛び入りで参加することも可能だ。
【DATA】
Trip Shot HOTELS KOZA
沖縄県沖縄市中央2-6-47
TEL070-5489-3969
チェックイン/13:00
https://koza.tripshot-hotels.com/
hotels@tripshot.net
※掲載情報は取材時のものです。
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