小型バイクに熱視線! なぜいまアンダー200cc !?

何かと人に接しづらい世の中になっている。食事や仕事のみならず、休日の移動やレジャーでも、距離を保ち、人に接しないようにしている人は多い。そんな中で注目されているのが、バイクや自転車。人に接しない移動手段として選ぶ人が増えているという。バイクはここ10年余りで駐車スペースが規制され、特に都心部では駐輪場が少ないことも手伝ってか縮小傾向にあったはずだが、人気モデルは新車の供給が追いつかないほどに売れていると聞く。しかも、200cc以下の小型バイク、原付2種などが特に注目を集めている。

手に入れたのはCD125T(Benly)。車体は重いが、燃費はいい。

かくいう私も写真のCD125T(Benly)を1年程前に購入した。これがなかなかの優れもの。車体番号などから確認すると、’80年代後半の個体なのだが、丸みを帯びた前後のフェンダーやクロームメッキに象徴されるようにビンテージバイクらしい面構えを持ち、4万キロほどを走行しているものの、セルで一発始動! オーバードライブ付きの5速は交通の流れにしっかり乗れる。また、スーパーカブなどと同じロータリー式の変速機なので、高級紳士靴も傷つけず、極端に言えばサンダルでも乗れてしまう(転倒時の怪我などが危ないので絶対ダメ!)。休日はこれに乗って近所のコーヒーロースターに豆を購入しに行くのが、ルーティーンだ。ビジネスバイクとしての堅牢度を備えているため車体は重いが、燃費だっていい。原付2種が人気というのも頷ける。

では、小型バイクが人気の理由は何なのか。自分なりに考えてみた回答が以下だ。

  • 短中距離での移動のしやすさ
  • 維持費の安さ
  • 人気モデルの登場

幹線道路などでも交通の流れに乗れるパワフルさを持ちながらも、コンパクトな車体。高速道路には乗れないため長距離移動には向かないが、短中距離であれば、250cc以上の中型や大型バイクと移動時間は変わらない。

また、維持費はというと、自賠責や任意保険、軽自動車税に加えて、燃料代を入れたとしても、10〜15万/年でお釣りがくると思っていていい。

つまり、移動にもお財布にも「気軽」なのが、小型バイク最大のメリット。さらに、ハンターカブやクロスカブといった人気モデルの登場も手伝って、トレンドは一気に加速。さる3月には小さな車体と50ccの排気量で人気を博したダックスから、125ccの新車が登場した。まだまだこのトレンドは収まらないだろう。

いまはまだエンジンオイルの交換程度しか行っていないが、家で過ごす時間が増えていることもあり、少しずつゆっくりとメインテナンスやカスタムなどをしていこうと思っている。まずは破れているシートやタンデムシートを購入し、車体を綺麗に磨いて、できれば純正の風防も探したい……夢は広がるばかりだ。自分で手を入れやすいこともバイクや自転車のいいところ。おうち時間を有効に、そして気軽にバイクを楽しむ選択肢として、アンダー200ccの小型バイクはいかがだろうか。

この記事を書いた人
おすぎ村
この記事を書いた人

おすぎ村

ブランドディレクター

『2nd』のECサイト「CLUB-2nd」にて商品企画・開発を担当。貴重なヴィンテージをサンプリングした人気ブランドへの別注などを世に送り出している。2nd、Lightningの元編集長にして現在は2ndのブランドディレクター
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

いつものトラッドがこんなにも新鮮に!ジャパンデニムの雄エドウインが提案する、クラシックな黒

  • 2025.10.18

“黒”という色はモードファッションとの結びつきが強い。故にトラッドスタイルとの親和性は低いように思われる。しかし、エドウインの提案する“黒”は実にクラシックである。 クラシックなトラウザーズが黒とトラッドを身近にする ブレザー、ボタンダウンシャツ、スラックス……。アメリカントラッドを象徴するアイテム...

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

Pick Up おすすめ記事

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

いつものトラッドがこんなにも新鮮に!ジャパンデニムの雄エドウインが提案する、クラシックな黒

  • 2025.10.18

“黒”という色はモードファッションとの結びつきが強い。故にトラッドスタイルとの親和性は低いように思われる。しかし、エドウインの提案する“黒”は実にクラシックである。 クラシックなトラウザーズが黒とトラッドを身近にする ブレザー、ボタンダウンシャツ、スラックス……。アメリカントラッドを象徴するアイテム...

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...