百戦錬磨のオーダージーンズメーカー「ベティスミス」が行き着いた極上の穿き心地とは?

岡山県で1965年からジーンズの生産を開始し、2003年には着用者1人ひとりに合わせたオーダージーンズを開始した老舗メーカー「ベティスミス」。そんな長い歴史とノウハウを結実させたラインである「DENIM WORKS(デニム ワークス)」は“極上の穿き心地”と“美しいシルエット”が特徴。その全貌がここに。

オーダージーンズで蓄積されたデータを「極上の穿き心地」へと昇華させる。

国産デニムの聖地である岡山県倉敷市にて1965年からジーンズの生産を開始し、1970年に日本で初めて女性用ジーンズをリリースした「ベティスミス」。

そして、2003年には業界において革新的な試みであった“オーダージーンズ”を開始させる。ウエスト、レングス、ワタリ幅、膝幅、裾幅など着用者一人ひとりの体型や理想のフィッティングに合わせ、これまでに作り上げてきたオーダージーンズはなんと2万5000本を超える。

そんな国内屈指のワークウエアブランドが誇る伝統と技術を集結させた渾身のラインが「DENIM WORKS(デニム ワークス)」だ。オーダージーンズの生産が1万5000本を超えた2014年にスタートした同ラインの特筆すべき特徴は、“極上の穿き心地”と“美しいシルエット”。

ウエストのカーブベルトや膝下から裾にかけての緩やかなテーパードなど、数多くのオーダージーンズを生産してきたなかで蓄積されたデータとノウハウを駆使し、細部にまでこだわりが宿った“究極のジーンズ”がラインナップしている。

デニムラバーから初心者まで、脚を通せばその穿き心地と美しきシルエットに感嘆の声を漏らすこととなるだろう。

定番の3モデルで“究極”を体感してみた。

では実際に究極の穿き心地と美しいシルエットを体現するため、雑誌2ndスタッフが「DENIM WORKS」の定番モデルそれぞれを体験。その穿きやすさを実体験したぞ!

ボタンフライ ストレート[0118]

ヴィンテージ好きのために作られたボタンフライモデル。シルエットは1940年代のジーンズを参考としたストンと落ちるやや太めのストレートで、ラギッドなムードが漂う。2万4200円

古着好きはコレ一択! 体験者_01 編集部ナマタメ/身長169cm 体重73kg 着用サイズ34

編集部イチの古着好き・ナマタメは迷わずにこのモデルをチョイス。「やっぱりこのシルエットが落ち着きます。生デニムなので経年変化も楽しみたい!」

ストレッチ スリムストレート[0100]

見た目はコットン100%のセルビッジデニムだが、動きやすさを重視し、ストレッチを加えたモデル。生地を触ってみればわかるが、驚くほどによく伸び、極上の穿き心地を実現。1万9800円

ストレッチ生地が快適すぎるよ! 体験者_02 パピーたかの/身長174cm 大樹55kg 着用サイズ30

移動が多い編集部にとって、動きやすさは重要なポイント。「初めてストレッチデニムを穿いたのですが、こんなに動きやすいとは! クセになりそうです」

スリムストレート[0019]

旧式の力織機を使用したセルビッジ付きの最もベーシックなモデル。ヴィンテージデニムにみられる、バックポケット口の補強のために裏側につけられた通称「隠しリベット」が付く。1万9800円

俺の美脚が際立つぜ! 体験者_03 みなみ 188/身長188cm 体重73kg 着用サイズ32

パンツのシルエットが重要となるジャケットスタイルにも難なくマッチ。「こんなに脚が綺麗に見えるなんて驚きました。ブレザーとも合わせてみたい!」

ベティスミス代表 大島康弘さんに聞いた穿き心地のヒミツにはウエストのカーブにあった!

大島さんによると、極上の穿き心地を実現するうえでのいちばんのポイントはウエストのカーブベルトにあるのだという。

「快適に穿くことのできるデニムを作るためのポイントはいくつかあるのですが、なかでも最も重要だと考えるのがウエストです。『デニムワークス』のジーンズはウエスト前後に3㎝程度の高低差をつけているのですが、直線だと、しゃがんだ時などに生地に弛みが出てしまうんです。しかし緩やかにカーブを作ることで、腰回りを優しく包み込むことができます」。

また、同ラインのもうひとつの特徴でもあるシルエットについてはテーパードがポイントなのだという。

「一般的には人間の脚はお尻から太もも、そして足首にかけてだんだん細くなっていますよね。ですので、そのラインに沿うようなパターンを作ることが最も美しいシルエットが出るのではないかと考えました。腰回りにはゆとりを持たせ、膝下から裾にかけて緩やかにテーパードさせることで、どんなスタイルにもハマる理想的なシルエットとなるのです」

【DATA】
ベティスミス
TEL086-474-4460

(出典/「2nd 2024年12月号 Vol.209」)

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2nd 編集部
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