3.パンツ
意外と面倒で手が回らないパンツのメインテナンス。特に綺麗に穿きたいチノパンとスラックスについては、着用前に毎日アイロンがけをしているという安武さんを見習わなければならない。
スラックスの細かいシワはスチームモードで
チノパンはたたんで収納しているのに対し、スラックスはシルエットやクリースに気を使ってハンガーにかけて保管している。そのため基本的にはシワはほとんど入らないのだが、それでも着用前にはスチームモードで細かいシワを取るのだという。「着用前のアイロンがけも面倒と思ったことはなく、もはや日課になっていますね」
チノパンにはきっちりとセンタークリースを
スラックスタイプのチノパンにはしっかりとクリースを入れたい派の安武さん。所有する洋服が多く、収納スペースの関係もあり、チノパンは普段畳んで収納しているため、どうしてもたたみジワがついてしまう。そのため、着用前には毎日丁寧にアイロンをかけて、たたみジワを取り、しっかりとクリースを入れているのだという。
【安武さんのルール】
着用前には必ずアイロンをかけてセンタークリースを入れる
細かいシワを取るときはスチームモードに
アイロン台はビッグサイズがマスト
【使用アイテム】ロレッツ社のアイロン台
安武さんがアイロン台を選ぶ上で重視するのは、ビッグサイズであること。「腰の位置に台があって、しっかり体重をかけられるようにビッグサイズであることはマスト。パンツもはみ出ることなく置けますし、ストレスなくアイロンがけができるんです」(本人私物)
4.革靴
ドレス出身の安武さんにとって、靴磨きはもはやライフワークのひとつ。所有する靴の約9割が革靴で、スニーカーを履くのは週に1度程度。カジュアルスタイルにもハマるように心がけた等身大の靴磨きは是非とも真似したい!
【安武さんのマイルール】
着用したら必ずシューツリーを入れる
2回着用したら必ず靴磨きをする
カジュアルスタイルにも合うように表面は光らせすぎないのがポイント
スムースレザーの靴磨きの手順
1.ブラッシング
実は意外と大切なブラッシング。クリームを塗る際に間にホコリが挟まってしまうとムラができたり、革に十分な栄養が行き届かなくなってしまうのだ。安武さんは適度な硬さとしなやかさを備える馬毛ブラシを愛用し、時間をかけてゴシゴシとブラッシングする。
2.乳化性クリームを塗って馴染ませる
次は革に栄養を与える、靴を長持ちさせるために重要な工程。Tシャツの切れ端を2本の指に巻き付けてクリームを適量取り、全体的に塗っていく。革に必要な栄養である水分・油分の補給の役割を果たす乳化性クリームがおすすめで、ワックスも配合されているため、表面に適度な光沢を出してくれる。1100円(ビームスF TEL03-3470-3946)
3.コバ専用クリームを塗る
着用を重ねることでコバ部分が削れたり傷が入ってしまうのは、革靴好きであれば1度は感じたことのある悩み。安武さんは定期的にコバ専用クリームを塗ってケアしているのだという。「レザーと同色のクリームを塗ることで削れが目立たなくなりますし、栄養も含まれているのでケアにも繋がります」1320円(ビームスF TEL03-3470-3946)
スウェード靴には購入後すぐに栄養スプレーを!
表面が起毛しており、スムースレザーと同様の靴磨きをすることが難しいスウェードシューズ。摩擦等で色がかすれてしまうこともある難しいアイテムは、購入後すぐに栄養スプレーをかけるだけで、状態の維持がかなり楽になるそう。その後は定期的にスプレーと、ブラッシングによるホコリ落としをするだけでも十分綺麗に履き続けられるのだ。1650円(ビームスF TEL03-3470-3946)
(出典/「2nd 2024年5月号 Vol.204」)
Photo/Yoshika Amino,Nanako Hidaka,Ryota Yukitake Text/Kihiro Minami
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