いや、そもそもプレッピーってなんなんだ?

  • 2023.06.16

もしあなたが「プレパラトリースクール(名門私立高校)に通っていた学生たちの、伝統に反抗してアイビーを着崩した自由なファッションで……」と答えるのだとしたら、それは半分正解で半分間違いと言えます。プレパラトリースクールに通っていた学生たちを指す言葉であったことに間違いはありませんが、「彼らがどういうふうに装っていたか」はプレッピーのひとつの側面でしかなく、本来は「彼らそのもの=プレッピー」だからです。

また、プレッピーたちはその学校を卒業したら、それ以降はプレッピーでなくなるのか、と言ったらそういうわけでもありません。プレッピーの人たちは、たとえ学校を卒業しておじいちゃんになったとしてもプレッピーなのです。日本であえて例えるならば、港区女子みたいなことでしょうか。「っぽい」というだけで、別に港区に住む女性すべてをこう呼ぶわけではないですし、港区に住んでいない人でも港区女子っぽい人もいます。つまり、プレパラトリースクールに通っていなくてもプレッピー的な人はいますし、ファッションやライフスタイル、好きなこと、食べるものが「プレッピー」的であれば、それは「プレッピー」と呼んでいいのだというのが編集部の見解です。

こと1980年代の日本においては、ファッション雑誌が積極的に「プレッピー」を発信していた影響もあって、ファッションの側面が特に強調されてきました。さらにそれは、プロダクトと着こなしに分かれます。プロダクトで言えば、ラコステのポロシャツ、エル・エル・ビーンのノルウェージャンセーター、スペリー トップサイダーのデッキシューズなどが代表的です。着こなしで言えば、襟を立てる、シャツの上にシャツを重ね着する、革靴を素足で履く、などが挙げられます。これをそのまま真似して見せることは簡単です。

ただし、繰り返しますが、これはあくまでプレッピーの要素のひとつでしかないので、これだけでは不十分です。もうひとつの重要な側面、「どんな暮らしを送っていて、どんなパーソナリティを持っていて、どういうことに興味があるのか」。これらもひっくるめて紹介しなければ、真のプレッピーブックとは言えません。そして、プレッピーとはかなり奥深いもので、ここからの解釈は人によって様々に分かれます。

とにかくこのプレッピーの奥深さ、自由奔放さをそのまま受け入れて、一冊にまとめたのが『セカンド8月号』です。まとめたというよりもこの、ある意味取っ散らかった状態をそのまま収めているだけとも言えますが、すこしでもプレッピーというものの輪郭をはっきりさせるためには非常に役立ちます。アメリカで取材した内容などもふんだんに詰め込んだ渾身のプレッピー特集。プレッピーを体現する人への取材や、プレッピーの聖地巡りなど、値段以上の価値があることは間違いありません。ぜひ手に取ってご覧ください。

購入はこちらから!

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部