1.日本上陸20周年で新店が横浜にオープン、港町横浜をイメージした限定品が登場!
インドネシア生まれのジャラン スリウァヤは、靴工場の技術革新を推進してきた先駆的なブランドだ。他に類を見ないコスパシューズとして日本に上陸して今年で20周年を迎える。アニバーサリーを飾るべく、2月23日には「ジャラン スリウァヤ 横浜」が横浜モアーズにオープン。ジャランスリウァヤの専門店としては、日本橋に次いで2店舗目となる。
そこで「港町横浜×ジャラン スリウァヤ」をテーマにした記念モデルが誕生。ジャランのブランドカラーであり、横浜市の公式カラーでもあるネイビーを人気モデルに配した限定仕様だ。ヴァンプには型押し加工を施したブラックグレインレザーをあしらって、シックなコンビカラーに。
この洒脱な見た目に加えて、耐久性とグリップ力に優れたリッジウェイソールにより、港町のぶらり旅を盛り上げてくれる。靴4万1800円/ジャラン スリウァヤ(ジャラン スリウァヤ 横浜 TEL045-290-3377)
2.ドレッシーなスリッポンとして愛されるベルジャンシューズを合わせやすくアレンジ。
ブラザーブリッジは靴づくりの伝統を受け継ぐ街、浅草を拠点としているブランド。「高品質だが高級靴ではなく、上質な靴を求める大人の普段靴になってほしい」との想いを込めて靴づくりに邁進している。新作として登場した[ベンデル]は、ベルジャンシューズのデザインから着想。
ベルジャンシューズとは、ニューヨーク5番街にあった老舗の高級百貨店ヘンリベンデルの創設者ベンデル氏がベルギーの靴職人と一緒につくり上げたことから冠された名称だ。アッパーにはイタリアのオペラ社が手がけたスウェードを採用する。毛足が柔らかく、触れてみると非常に滑らか。撥水加工が施されているので、急な雨に対して神経質にならなくていい。
ベルジャンシューズには薄いレザーソールをあしらうのが通例だが、今作ではボリュームを持たせて様々なスタイリングにフィットしやすいように再構築した。5万9400円(ブラザーブリッジ TEL03-6802-7992)
3.グッドイヤー製法ながら控えめなプライスで気負うことなく履けてうれしいアルゴンキン。
2016年に米国の古靴を扱う店として千駄ヶ谷にオープンしたスーパー8シューズ。フレンドリーは、同店が2019年に立ち上げたオリジナルブランドだ。ネイティブアメリカンのアルゴンキン族が手づくりしていたモカシンシューズが着想源になり、1930年代初頭にネトルトンというブランドによって商標登録されたのがアメトラ靴の大定番であるアルゴンキンという言葉の起源。
米国の古靴を愛するスーパー8シューズは、そのアルゴンキンをオリジナルで展開している。特筆すべきは、アッパーのシボ革である。米国では60年代になると濃い茶や緑の靴が数多くリリースされるようになった。今作の深い緑は、当時のフローシャイムのフレンドリー(低価格)ラインであるワースモアのロングウイングチップに見られたアイビーオリーブというカラー名を拝借。
これまではレザーソールのような見映えのラバーソールを配していたが、ボリュームのあるクレープソール版が登場。靴4万4000円/フレンドリー(スーパー8シューズ TEL03-6804-2174)
4.あえての未完成ルックから温もりや優しさ、解放感を味わってみる。
「ひとつの服の発見が人々をつなぐことを願い、まだ見ぬ新しいもの・見逃されてきた価値を追い求め、世界を渡り歩き、収集する。そして、それら価値あるものを発信する」
やはり、勢いのあるセレクトショップは掲げている上位概念からしてアトラクティブだ。今作にも、その概念が脈々と流れている。1994年にニューヨークのイーストビレッジで産声をあげたユッタ ニューマンにレショップが特別にオーダー。
ユッタ ニューマンを知る者なら、すぐに気づくだろう。ソールがあえてのアンフィニッシュ状態だ。コバの処理は行わわれておらず、通常なら底面にあしらわれるビルケンシュトック製のアウトソールもない。
こんもりと盛り上がったアーチサポートが土踏まずを支える構造はそのままに、なんともプリミティブな表情が打ち出されている。この未完成な佇まいに何を感じるだろうか。7万4800円/ユッタ ニューマン×レショップ(レショップ 青山 TEL03-5413-4714)
5.大統領も教皇も欲しがる!? 夏の訪れが待ち遠しくなる男前なグルカ。
イタリアが共和国となって40周年を記念する式典では、イタリアにとって重要な企業・イタリアの文化振興に寄与した企業100社のなかのひとつとして大統領から表彰を受けた。第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世からの寵愛も受けた。靴職人のエンツォ・ボナフェがア・テストーニでの修行後、1963年に立ち上げたブランドは一切の妥協を許さない誠実な手仕事が数々の名誉につながっている。
今作は、エディフィスがエンツォ ボナフェのインラインでは展開のないグルカサンダルを別注でオーダーしたもの。アッパーにはフランス北東部アルザス地方で1842年から続く老舗タンナー、ハース社のユタカーフを使用する。上品なひし形の型押しにより、単に春夏シーズンの足下で抜け感をアピールするだけに終わらない、風格のあるグルカサンダルに仕上がっている。5月上旬入荷予定。12万1000円/エンツォ ボナフェ フォー エディフィス(エディフィス 新宿 TEL03-5366-5481)
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