目指すはブレザーが「当たり前」の時代。
昨年から日本製ブレザーの展開を始め、国内の名だたるブランドとのコラボにも積極的なJプレス オリジナルスに、日本でブレザーを作る理由について聞いた。
「ジャパンメイド最大の利点は、細かな製法の話とは別にあると思っています。たとえば、作り手と一緒に進化していけるところ。頻繁に会いに行けて、細かいニュアンスでオーダーを伝えられるので、毎回ちょっとした改変を加えやすいんです。ブランドとしての進化を長続きさせるには重要なポイント。あとは、性格が似ているところ(笑)。
『ここをこうすればカッコよくなる』という感覚を共有しやすい。そして我々には、それが効率悪くともやり遂げたいと思う気持ちがある。新しいモノが生まれるときは、効率の悪いことをあえてやったときだと思っているので、これもブランドが発明を続けるうえで重要です。
僕らはブレザーを、皆さんの『当たり前』にするべく日々奮闘しています。それを実現するために必要な『着実な進化』と『発明』には、日本のものづくり精神が不可欠なんです」
【×KANEMASA】カットソーを布帛に見せる老舗ならではの技術に感服。
1964年に生地メーカーとして創業、2021年にオリジナルブランドをスタートしたカネマサとのコラボは、カットソーブレザー。シルエットやディテールに至るまでカジュアルな一着。5万8300円(J.プレス&サンズ 青山)
【×COOHEM】ブレザーらしい光沢感などを独自のアイデアで再現する。
1952年創業のニットメーカー「米富繊維」のオリジナルブランド、コーヘンとの協業。ニットならではの快適な着心地と、ニットらしからぬ細かなつくりや生地の質感が唯一無二。6万4900円(J.プレス&サンズ 青山)
【J.PRESS ORIGINALS】2018年よりインラインで展開する日本製の王道ブレザー。
2022年、中国から青森の「サンライン」へと工場を移し、日本製ブレザーを展開。「新しいことへの挑戦心が強い工場なので、一緒に進化している感覚があります」。6万7100円(J.プレス&サンズ 青山 TEL03-6805-0315)
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年5月号 Vol.194」)
Photo/Shigeki Tsuji Text/Shuhei Takano
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