50周年を迎えた、伝統と革新のデイパック。
デイパックと聞いて誰もが想像する形が、二本のストラップで背負うタイプの通称「かまぼこ型」だが、このデザインの生みの親は、1973年に誕生したアウトドアプロダクツ。
1974年にはこのデザインを考案しており、80年代前半には全米の大学生協で販売されるまでになった。仕様面においての特徴と言えば、通常のナイロンよりもはるかに強度のあるインビスタ社製のコーデュラを使用したボディに、本体を構成しているパーツの総数が少ないミニマムなつくりも相まって、軽量性も高い。そしてなによりこれらの仕様が、誕生から変わらずに守られ続けているという「伝統」を重んじる姿勢が素晴らしい。
それだけではない。アウトドアプロダクツは「革新」的な側面も持ち合わせている。先に述べた耐久性・軽量性に優れた仕様面はそのままに、7サイズ12色という圧倒的なバリーエーションをラインナップ。用途や自身の好みに合わせたモデル選びができる点は、非常に現代的とも言える。「伝統」と「革新」で世界を魅了するアウトドアプロダクツ。50周年を迎え、これまで以上に目が離せない。
(出典/「2nd 2023年5月号 Vol.194」)
Photo/Ryota Yukitake Styling/Airi Fukudome Hair&Make/Masaki Takahashi Text/Shuhei Takano Model/Chris, Miya
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