ワンボックス+Vision Pro=最強の仕事空間
まぁ、男の子は『移動基地』が好きなんである。
IT化が進み、在宅勤務が可能になれば、さらに前進して、どこでも仕事が出来る……という状態もアリだと思う。筆者もよく取材の合間にビデオ会議が入って、ビデオ会議する場所がない場合には、都内までクルマで行って、その中でビデオ会議をしている。通信速度さえなんとかなれば、クルマの中は非常に良いワークスペースなのである。
筆者は四半世紀前のバイク雑誌時代、仕事でキャラバンやハイエースを乗りまくっていた。
鈴鹿や、TI、筑波などのサーキット、箱根などの峠を、取材や撮影で走りまくっていた。まだ、当時はノートパソコンが一般的ではなかったので、中で原稿を書いた記憶はほとんどないが、宿が取れずに中で寝たり、撮影のタイミングを待って仮眠したり……という経験は枚挙にいとまがない。
多くの人にとって、こういうワンボックスは運転しにくく感じるものかもしれないが、慣れればけっこう扱いやすいクルマである(自分が車体の前方に位置している感覚と、内輪差にさえ慣れれば)。
また、子どもの頃、父がボンゴマルチバンやハイエースを自分で改造して、こういうキャンパー仕様にしており、父は、毎年夏休みには、北海道や東北をそのクルマで旅したりしていたので、なんとなく懐かしい風情でもある。
とはいえ、さすがメーカー製。非常によくまとまっていて便利そう。部屋感ある。
私が座っているところは、座面と背もたれが入れ替わるカタチで、このように後ろ向きの座席になったり、走行時用に前向きの座席になったりする。すこぶる便利。
後部の床に相当する部分はパネルになっていて、外すことが出来、下が物入れになっている。この高床式のシステムは、最近ワンボックスをアクティブに活用している人がよくやっているスタイルだが、非常に便利だと思う。
さて。というわけで、Vision Proを使ってみた。
これだけではよく分からないので、私に見えている画像をイメージとして作ってみるとこんな感じ(本当は第三者からはディスプレイは見えません)。クルマの中でも、好きな場所に好きなサイズのディスプレイを表示できるのは相当便利だ。
実際の画面キャプチャーはこんな感じ。ディスプレイサイズは好きなようにアレンジできる。
ワンボックスの特別使用車とVision Pro、かなり相性のいい使い方だと思う。
電源は、ポータブルバッテリーとソーラーパネル、ネットワークはStarlinkを用意したりすれば、さらに状況の変化に強いワークスペースができるはずだ。
(村上タクタ)
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