設置と同時に、新メニュー『燕三条Se-Abura』が追加されたので、試食に行ってきた。
ターミナル駅の上野だから『燕三条Se-Abura』
Yo-Kai Expressは、単なる自動販売機ではなく、ロボットがセンサーからのフィードバックを得ながら『調理』するので、『美味しい』というところが重要なポイント。今、上野駅では鉄道開業150年を記念したイベントとして『超駅博』を開催(2022年10月30日まで)している。その一環としてYo-Kai Expressの自動調理ロボットが設置され『燕三条Se-Abura』が追加されたというワケだ。その昔、上越に向かう鉄道のターミナル駅だった上野だから『燕三条Se-Abura』というのがいい。深い(笑)
設置場所は、上野駅新幹線改札内コンコース地下3階の待合室前。
(筆者は知らなかったのだが)上野駅の新幹線ホームはかなり深いところを通っている。長いエスカレーターを地下3階まで降りたところにこの場所はある。新幹線の改札内だが、駅の入場券1枚(140円)でこの場所まで入ってこられる。
価格は980円。自動販売機のラーメンだと思うと高いように感じるかもしれないが、味はそれに値する。
購入して90秒で、ラーメンが出来上がってくる。速い。
ちなみに、ラーメンは筐体の中に冷凍された状態で、50食分がストックされている。ちょうど、スタッフの方が納品しているところを見る機会があったのだが(写真はNG)、普通の自動販売機のようにレーンがあるわけではないので、適当に入れておけば、販売機が商品の種類を判別して販売してくれるのだという(聞き忘れたが、おそらく先入れ先出しで、先に追加した製品から販売されるのだろう)。
そのため、売れ行きに応じて、売れる商品を多く納品しておくことができる。特定の商品が品切れになって、特定の商品が余る……というようなことが起こりにくいのだ。
また、販売状況はリアルタイムでスタッフのスマホに届くので、商品の追加に向かう時も、売れた商品だけを持って行けばいい。未来の自動販売機はITの力を使って、いろいろと最適化されているのである。
どれも美味しいが、これまでの中でベスト
待つこと90秒、さて、肝心の『燕三条Se-Abura』をさっそく試食してみよう。
麺は太麺でモチモチ。出汁は煮干し風味のあっさり目だが、そこに醤油と背脂のコクがこってりのラーメンだ。
これまでの数作の中で本品が筆者は一番好み。思わず、スープも全部飲み干してしまった(笑)。メニューを作ったのは一風堂とのことで、「さすが!」と唸るしかない。
冷凍食品をレンジで温めると、ぬるい部分があったり、熱過ぎる部分があったりするが、Yo-Kai Expressは超高温の蒸気で温めるらしく(詳しくは企業秘密)、温まり方が、普通のラーメン店で食べる状態にとても近い。つまり美味しい。
コンビニや、ラーメン屋が多数ある都市部ではありがたみは少ないかもしれないが、高速道路のインターや、駅、空港、大きな工場や、広い大学内など、お店がない場所でも、24時間いつでも熱々のラーメンが食べられるというのはうれしい。
この新しいフードテックの成果を、機会があったら、ぜひ確かめてみていただきたい。
(村上タクタ)
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