MADE IN USAの古着は青春ど真ん中。特にMLBグッズは自分のルーツ。|「タマニワ」井口浩伸さん

  • 2025.05.02

野球好きとして知られる井口さんが大切にしているコレクション。自身のルーツを大切にしたMLB関連の古着は普通っぽく見えて彼らしいマニアックなアイテムばかり。

いまも昔と変わらずMADE IN U.S.A.に湧く自分がいる。

「MADE IN USAを初めて意識して買ったのは中学生の頃。たしかビッグマックのシャンブレーシャツでした。制服がなく私服の中学校だったこともあってシンプルでベーシック、何にでも合わせやすいシャンブレーシャツを選んだんだと思います。そこから姉の影響もあって、当時の『POPEYE』などの雑誌を読むようになり、アメリカンカルチャーから紐解いて、古着にハマるようになりました。もちろん当時は学生で新品より安いからという理由で選んでいたので高いヴィンテージを買うことはなかったですが、カルチャーとしては多少知っていました。ただMDE IN USAという響きがカッコ良くて選んでいる。そんな感じでしたね」

東京・恵比寿のセレクトショップ、タマニワの店主であり、自社ブランド、ロスターソックスやキャップブランドのポテンなどのディレクターでもある井口さん。学生時代、大学生まで野球部に所属し、社会人になってからも草野球チームで汗を流すなど大の野球好き。必然的に古着と繋がりMLBチームのアパレルやグッズなど、古着で見かけるとつい買ってしまうのだという。彼の場合、Tシャツやキャップ、ブルゾンなど年代に関係なく一貫してMADE IN USAものをコレクションしている。

「年に数回、MLBの観戦ついでに現地付近のスリフトショップを回って買い付けもしているのですが、古着のバイヤーさんたちが口を揃えて言うように昔に比べてアメリカ製のものは本当に見かけなくなりました。でも見つけた時は昔と変わらず心が湧く自分がいるんです。古着好きではあるんですけど、旧いものはもちろん、日本では手に入らないようなMLBのアパレルやグッズなんかも大好物。いまでも見つけたら必ず買うようにしています」

今回見せてもらったアメリカ製のMLBグッズは井口さんのコレクションのほんの一部。まだまだ所有しているようで、いずれショップにも並ぶ可能性もあるとかないとか。MADE IN USAの表記やタグに思わず反応してしまうのは古着カルチャーを通ってきた世代の特徴でもある。もちろん必ずしもアメリカ製がクオリティが高いというわけではないが、まだ情報が少ない時代に映画や雑誌などで見聞きし覚えた憧れのアメリカの空気感やスタイルを身近に感じられるアイテムで特別なものだったのは間違いない。

「当時と違って、現在は情報も多く、リアルに何度もアメリカに行ったりしているんですけどね。やっぱりいまでもMADE IN USAを見聞きすると、おっ! っとなってしまいますね。なんてことない服でもグッズでもなぜかカッコ良く見えてしまう。潜在的にそういう意識が植え込まれているんでしょうね。ボクら世代は特にそんな人たちばかり。この気持ちはこれからも早々に気変わりすることはないんだろうなと思います」

井口さんにとってのMADE IN USAの古着は彼が過ごしてきた青春ど真ん中。なかでもMLBグッズは野球経験者である井口さんにとって欠かせないジャンルだ。トレンドに左右されずに、自分のルーツやストーリーを大切にしたブレない古着のチョイスに洒落者ならではの高いセンスを感じさせてくれた。

「Gwynn」オーナー・井口浩伸|自他ともに認める野球好きとして知られ、自身が手掛けるソックスブランド、ロスターソックスや帽子ブランドのポテンなどのディレクターであり、東京・恵比寿にあるショップ、タマニワの店主。

店内はオリジナルブランドのみならず、海外で買い付けた古着屋MLBグッズもセレクト。コンセプチュアルなセレクトに多くのファンに愛されている。

Vintagae MLB Goods

古着市場でも希少となってなってしまったMADE IN U.S.A.のMLBアイテム。年代に関係なくアメリカの香りがするものが好き。

アメリカ製のニューエラは珍しい個体。名称が変更されたクリーブランド・インディアンスとアトランタ・ブレーブスのキャップ。

MLBの旧いトレーディングカードを商品の下げ札として使用したり、井口さんの名刺も同様にこのカードが再利用されている。

(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)

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