シップジョンのSJSN4カッター・ブラス

遠い昔の話。ハタチになって、成人式を迎えるという時、知人のオトナからアウトドアナイフを贈られた。まったくの突然の出来事、まったくの突然のアイテムである。嬉しさと驚きの半々だったのを覚えている。しかし、ナイフなんて、現代人の私は、ほとんど使うことがない。一応、キャンプには持って行ったりもしたが、そこでも一度も取り出すことはなかった。
でもね、ナイフってなんか気分が高揚するんだよね。「ザ・男の道具」って感じ。あれから、何度かナイフを買うことがあった。どれも、出番のないまま厳重にしまってある。たまに取り出して使うのは、鉛筆を削る時の肥後守くらいかなぁ。
と、こ、ろ、が、同じ刃物でもカッターとなると話が違う。仕事でも意外と使うことが多いのだ。とはいえ、日常使用のカッターはプラスチッキー。カッコいいものがあるなんて考えたこともなかった。
シップジョンのカッターと出逢った時は、驚き100%。こんなカッコいいカッターが世の中に存在することに驚いた。握った時の重量感、シンプルな道具としての美しさ、ソリッドな素材が持つ魅力……、目的なんか後から考えればいい。とにかく所有したいという不思議な欲求に支配された。使い途の多いカッターでよかった。


※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年6月号 Vol.362」)
photo/S.Amatsu シーマン天津
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