デニム生地の残糸を再利用した、履き心地抜群の靴下はいかが?

長年使われその役割を終えたとき、捨てられるのではなく次は別のカタチに変化し再び愛されるプロダクツがある。今回取材したのは、ユーズドデニムを育てるという「尾道デニムプロジェクト」の中で誕生した新たな試み。デニム生地を生産する際に発生してしまう、過剰在庫となった糸や廃番の糸を靴下に再利用するというものだ。

デニム糸をふんわりと編み上げる。

2013年、広島・尾道であるプロジェクトがスタートした。備後地方で作られるデニムと尾道の魅力を発信することを目的に、尾道で暮らす漁師や大工、住職や保育士といった人たちに1年間、ジーンズを履き込んでもらい、一本一本にストーリーと個性を刻んだユーズドデニムを育てるという他に類をみない「尾道デニムプロジェクト」だ。中国地方備後地区のオリジナル生地を使い、日本屈指の職人とタッグを組み、理想のジーンズを作り上げ、履き込むという仕組みだ。

それから8年、新しい試みも生まれた。デニム生地の生産する際、過剰在庫となってしまった糸や廃番となった糸が発生する。その量は膨大なもので、処分も容易なものではない。生地製造と販売を手がける「篠原テキスタイル」では、これらの糸を使って靴下を作ることを考えた。

使用しているのは希少な旧式の編立機。編み上げるスピードがゆっくりなのが特徴で、糸を最小限しか引っ張らずに編むことができるそう。糸自体が持つ膨らみをそのまま生かしているため、柔らかい仕上がりになる

デニム用に作られた糸は、通常のものよりも太いのが特徴。それをニットメーカーが旧式の網立機でゆっくりと編み上げることで、他にはないふんわりとした肌触りの靴下が仕上がる。この靴下をベースに、市章と尾道の風景をデザインに落とし込んだのが、尾道デニムプロジェクトのデニムソックスだ。

締め付けなくストレスフリーの穿き心地。一度試したら、その良さを実感できるはずだ。残り物を大切にする尾道の人たちの優しさと温かさが、この一足から感じられる。

靴下のモチーフは尾道の海や夕日など自然豊かな日常の風景
ゆったりとした時間が流れ、人情味に溢れるこの地域とのつながりを大切にプロダクツを作っている

締め付けのないフワフワの感触。

ニットメーカーによる特殊な編み上げをしているため、ワンサイズだが23 ~ 28㎝と伸び縮みのレンジが広いのも特徴のひとつ。4色展開で1足1760円、2足セットだと3300円とお得価格に。

リブがなく締め付け感がほぼないため足へのストレスが全く感じられない口ゴム部。かといってゆるいわけではなく、しっかりと足をホールド。これが職人の技術だ。

この記事を書いた人
めぐミルク
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めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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