古着のミリタリー生地を使った、同じパターンが2つと存在しない ライトニング流リメイククッション。

古着がここまで一般化したことによって、その次のステージとしてファッションの世界に登場したのがリメイクという文化。リメイクとはもう着られなくなったモノや使われなくなったプロダクツを別のアイテムへと作り替えること。とくに古着などの昔ながらの風合いやヤレ感をあえて使って違うモノへと作り替えることで、また違った魅力を持ったアイテムになってくれる。

今回ライトニングで企画したのは米軍が実際に採用していた軍服や装備品をバラしてクッションにリメイクしたもの。サスティナブルなのに雰囲気抜群。そして同じ柄の組み合わせが2つと存在しない希少性がアメリカンカルチャー好きをわくわくさてくれる。

ヴィンテージの風合いをリメイククッションで楽しむ。

その始まりはカリフォルニア工務店のポップアップイベントで見かけたヴィンテージのラグを使ったリメイククッション。ヴィンテージならではの風合いのある生地は、たとえラグとして使えなくなったとしても、ほかに使い道はあるんじゃないかと、MADE BY SEVEN REUSE(以下MB7r)がクッションへと仕立てたモノだった。その出来の良さに「他の生地でも可能なの?」という問いに「ワーク系でもミリタリー系でも古着の生地さえあればできますよ」ということでライトニングのアレンジを加えてヴィンテージのミリタリー生地で別注することに。

ダメージがあったり大きなサイズのために着られなくなったミリタリー生地を裁断してパッチワークにすることで、時代や使用感が違うそれぞれの表情が味わえるクッションが完成。もともとミリタリーウエアは国の威信をかけて生まれたユニフォーム。大量に作られているだけでなく、その強度や機能性は折り紙付き。

ただ、大量に作られているために払い下げに品として大量に市場に出回ったり、アメリカならではの大きなサイズも多く、倉庫なので眠ってしまっている場合も多い。ならばもう着られなくなったモノならば、それをバラして違うモノへと転生させちゃえば無駄がないでしょというのがその発想。しかもライトニングらしいちょっとしたカスタムを施した特別版。

手に入れたミリタリー生地の状況やコンディションによってデザインが変わるため、リメイクしてもまったく同じデザインがないところもおもしろさ。どんな生地の組み合わせか手元に届いてみないとわからないというのも前代未聞。でも実際のヴィンテージ生地を多く使っているので、雰囲気の良さだけでなく、リビングでもクルマに置いてもアクセントとして最高。古着好きはもちろんのこと、ありそうでなかったインテリアを探している人でも楽しめるアイテムが誕生したぞ。

使われる素材はジャケットやトラウザーズ、それにテントなど、軍に支給されていたアイテムに使われていた素材をメインにパッチワークに。ちょっとした汚れやキズはあえてそのまま使って雰囲気を出している。こちらは上部が迷彩柄になるバージョン。1万3200円

こちらは上部がオリーブ単色でまとめたパターン。ライトニング別注なので、稲妻マークを追加。これもヴィンテージ生地を使ってアレンジして、迷彩バージョンと単色バージョンのマークが存在する。中身の開口部はファスナーは未使用の仕様

裏面は表面とは違う表情のパッチワークでアレンジ。これも職人のセンスで組み合わせはランダムに設定される。もちろん全体の雰囲気を考えたバランスの良いデザインになっている
ヴィンテージの生地のなかにはちょっとした汚れや、ご覧のように前使用者の落書きなんかもそのまま採用されているモノも。本来は使われず、最後には捨てられていく運命の衣類にスポットを当てていることがおもしろい
稲妻マークのヨコにはスレーキ生地にハンドスタンプでブランドロゴが入るMB7rのネームが付く。ひとつひとつ色味や柄の見え方、生地同士の繋ぎ合わせるパターンなど、リメイクブランドならではのセンスの良さが光る

現在クラブライトニングのウエブサイトで販売中。気になる人はアクセスされたし。どんな柄のパターンが届くかは購入してからのお楽しみだ。

購入はこちらから!

▼動画でも紹介しているのでチェック!

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...