【クルマ専門店ガイド】快適に楽しめる旧車をプロデュース。「ロッキーオート」|愛知・岡崎

『クルマ専門店ガイド』は、クルマの専門店をクルマとともに紹介していく連載企画だ。今回は国産旧車を扱う愛知県岡崎市のロッキーオートにお邪魔して、話題のクルマ2台を紹介する。

気軽に国産旧車を楽しめる、愛知の名ショップ。

ロッキーオート代表、渡辺喜也さん。国産旧車はもちろんだが、外国車から現代車まで幅広く造詣が深い。最近ではカフェをオープンするなど、新たなことにチャレンジし続けている

今や海外でも人気となった国産旧車は高騰の一途を辿り、在庫を持つのも大変という状況が続いている。そんな状況でも豊富な在庫を所有し、さらに新世代のクラシックカーとでもいうべき新たな車両の販売にチャレンジするのが、愛知県岡崎市にあるロッキーオートだ。

「年輩のユーザーでも気兼ねなく旧車を楽しむため」、より現代的なエンジンとオートマチックを搭載したROCKY 3000GT やR32 ケンメリを開発。誰でも旧車を楽しむことができる環境を作り出した。まさに国産旧車業界に革命を起こしたショップとして全国にその名を轟かせている。

【注目の一台。その①】ROCKY 3000 GT

エンジン:直列6気筒  排気量:3000cc  駆動方式:FR  トランスミッション:AT  乗車定員:2名  価格:ASK(オーダー後に製作のため、仕様により異なる)

1967年にトヨタが生み出した名車、2000GTをオマージュし、ローッキーオートの手でイチから作り出したのが、ロッキー3000GTだ。

監修に当時のテストドライバーであり、デザインアシスタントでもあった細谷四方洋氏を迎え、トヨタ2000GTの流麗なボディラインをデジタルデータ化することで完全再現しているだけでなく、ヘッドライトベゼルやグリルなどの各パーツも純正に比肩する重厚感ある仕上がりとクオリティとなっている。

エンジンはオリジナルの3M型2リッター直列6気筒のテイストを継承しつつ、より乗りやすさとメイテナンス性を追求し、トヨタ最後の直列6気筒エンジンとなる2JZ型3リッターを搭載。旧車といえば気難しいキャブのイメージだが、こちらは電子制御されたインジェクション。季節を問わずエンジンは一発で始動する。トランスミッションも、あえて電子制御式の4速オートマチックを採用する。

見た目は往年の名車を完全再現しつつ、乗りやすいエンジン&トランスミッションや、オートエアコン、パワーステアリングなど、現代に必要な快適装備をもち、ドライバーを選ばず誰にでもイージードライブを楽しむことができる夢のような一台だ。

贅沢なウッド調パネルを使用したダッシュもしっかりと再現されているが、よく見るとオートエアコンの操作パネルやオートマチックのセレクターなどが見事に融和している
トヨタ2000GTは前期モデルと後期モデルでフロントフェイスが異なるが、ROCKY3000GTは、大きなドライビングランプが特徴の前期モデルをベースに製作されている
エンジンはオリジナルの3M型の後継でもある2JZ-GEを採用。排気量はオリジナルの1.5倍となり、直列6気筒のスムースな吹け上がりは残しつつ、乗りやすいのが特徴
ロングノーズ・ショートデッキのお手本のようなボディラインはもちろん、テールランプ周りやセンター2本出しのマフラーなども忠実に再現される

【注目の一台。その②】R32 KEN & MARY GT-R

全長:4460mm  全幅:1695mm  全高:1380mm  ホイールベース:2615mm  エンジン:直列6気筒  排気量:2500cc  燃料供給方式:電子制御式インジェクション  駆動方式:FR  乗車定員:5名  価格:ASK(オーダー後に製作のため、仕様により異なる)

生産台数が少なく希少価値から人気高騰中のスカイラインGTーR。中でも2世代目スカイラインをベースとしたGT-R、通称「ケンメリGT-R」は、総生産台数197台と驚くほど数が少なく希少なモデルとして知られている。当然だが気軽にドライブを楽しめるような車両ではなくなってしまっている。

そんなケンメリGT-Rをもっと気軽に楽しめたら、とロッキーオートが製作したのが、「R32ケンメリGT-R」だ。R32スカイラインをベースとし、RB系エンジンをはじめとしたより現代的なテクノロジーを搭載しつつ、外装はケンメリをしっかりと再現。旧車としての楽しさと乗りやすさを融合させた一台だ。

R32型スカイラインをベースとすることで、オリジナルのケンメリGT-Rが搭載するS20型エンジンに変わって、RB系直列6気筒エンジンを搭載。取材車両は2.5リッターNAのRB25を搭載しているが、オプションでRB26やRB20ターボなど多くのRB系エンジンをチョイスすることが可能になっている。

足周りもR32のマルチリンクサスペンションやラック&ピニオンのパワーステアリングなどが備わり、当然のようにオートエアコンも装備。またオートマチックやアテーサ4WDを選択することも可能とユーザーの好みに合わせて最適な組み合わせで製作することが可能だ。

外観はケンメリGT-Rが忠実に再現されており、ちょっと見ただけではこのクルマがR32ベースであることはわからないはずだ。ちなみに足周りには車高調が装着され、16インチのワタナベアルミを装備するが、こちらもユーザーが選択可能だ
ドアを開けてダッシュ周りを見ると、R32スカイラインがベースであることが判る。当然だが、オートエアコン、パワステ、パワーウインドーといった装備は全て稼働。またセンターコンソールに2DINのナビも装着可能だ
取材車両に搭載されているのは、RB25DE型エンジンに4速オートマチックとの組み合わせとなる。もちろんR32に搭載されている豊富なRB系エンジンやトランスミッションからチョイスが可能だ
取材車両のトランスミッションは電子制御4速オートマとなる。当然オプションとして5速マニュアルをチョイスすることも可能。R32がベース故にトラクションコントロールやハイキャスといった現代装備も搭載している

旧車を眺めて過ごす大人のカフェ空間。

展示される多くのクルマを見ながらお茶を楽しむことができるロッキーカフェが、ロッキーオート店舗から数キロ離れた場所にオープンした。

清流沿いの美しい景色の中でこだわりのコーヒーや写真のようなスイーツを楽しむことができるのはもちろん、土日にはランチメニューもあり、食事を楽しむことも可能だ。

天気の良い日はカフェ前のテラスでクルマを間近で見ながらコーヒーを飲むのもオススメ。展示される車両は全て販売しており購入も可能。

【DATA】
ROCKY AUTO
愛知県岡崎市小美町字殿街道153
TEL0564-66-5488(完全予約制)
営業/10:00~19:00
https://rockyauto.co.jp/

ROCKY CAFE
愛知県岡崎市茅原沢町上平40-5
TEL0564-77-5257
営業/11:00~18:00
休み/月・火曜

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年11月号 Vol.343」)

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