ナバホ族のシルバーアクセサリーの歴代有名作家と現役作家による31作品を紹介!

アメリカのシルバージュエリーはネイティブアメリカンがシルバージュエリーを作り始めたのは1800年代中頃。その中心となったのが、いまも伝統的なシルバージュエリーを作り続けるナバホ族だ。ナバホ族のシルバースミスたちがいなければ、このカルチャーはなかったと言っても過言ではないだろう。

アメリカのシルバージュエリーは「ナバホ族」から始まった!

ネイティブアメリカンが装飾品にシルバーを使い始めたのは、諸説あるが、19世紀中頃といわれている。鉄鍛冶の技術がスペインからの入植者によってメキシコに伝わり、そこからニューメキシコに拠点を置くナバホ族に継承されたというのが有力だ。シルバーとターコイズを組み合わせる伝統は、19世紀末にはあったという。

1910年代、鉄道開通をきっかけにナバホ族たちのリザベーションは観光地化。スーベニアとして彼らの工芸品だったジュエリーやラグなどが販売され、フレッドハービーなど、資本のある会社による大量生産品も多く出回り始めた。そして1950年代、新たな動きがみられるようになった。ジュエリーを工芸品から作品へと昇華させる、大物アーティストたちの台頭である。

’70年代には、ハリウッドスターたちがこぞって身につけ、ネイティブアメリカンジュエリーが大ブームを巻き起こした。ターコイズも高騰したが、当時は高価なものほど売れたそうだ。そんなナバホ族の作家たちは、伝統を守りつつ、現代的な感性でジュエリーをいまも作り続ける。

▼もっと詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ!

インディアンジュエリーとは? 歴代の巨匠作家とその本物の作品で歴史を振り返る。

インディアンジュエリーとは? 歴代の巨匠作家とその本物の作品で歴史を振り返る。

2023年02月17日

旧きよき伝統的な製法が現代作家にも受け継がれる。

今回、取材を依頼したのは上野の名店「ブレーブストレーディングカンパニー」。オーナーの薄井さんは、多くのネイティブアメリカンの作家と交流があり、年に数度は現地に出向く。店頭にはレアモノも数多く並び圧巻だ。そこで、ネイティブアメリカンジュエリーの起源でもあるナバホ族のアクセサリーの系譜をおすすめアイテムと一緒に教えてもらった。

【問い合わせ】
ブレーブストレーディングカンパニー
TEL03-3836-0373
http://www.bravestrading.com

1・2.ピン Artist : Unknown(作者不明)【1920-’30s】

上のピンはアルバカーキにあったベルトレーディングポストのもの。下の石はフォックス。上3万5800円、下2万9800円

3・4.バングル Artist : Unknown(作者不明)【1920-’30s】

1920〜’30年代頃のバングル。フレッドハービースタイルよりも地金が厚く、品質が高い。左9万3800円、右4万8000円

5.バングル Artist : Fred Peshlakai(フレッド・ペシュラカイ)【1950s-】

ナバホ族を代表する大作家のひとりであるフレッド・ペシュラカイ。ハイグレードなローンマウンテンを使ったミュージアムピース。参考商品

裏に刻まれた刻印

6.バングル Artist : Fred Peshlakai(フレッド・ペシュラカイ)【1950s-】

いまも見ても色褪せないモダンなスタンプワークと得意とするロープを組み合わせたバングル。裏にはホールマークが入る。参考商品

裏に刻まれた刻印

7.バングル Artist : Fred Peshlakai(フレッド・ペシュラカイ)【1950s-】

シンプルイズベストで力強いバングルは、得意とするロープ使い。ハンドで地金を捻っていく伝統的な手法だ。参考商品

8.リング Artist : Fred Peshlakai(フレッド・ペシュラカイ)【1950s-】

太古の植物の化石であるペトリファイドウッドを使ったリング。氏の作品が売られているのは稀である。58万8000円

9.バングル Artist : Kenneth Begay(ケネス・ビゲイ)【1950-’60s】

’50〜’60年代にかけてチャールズ・ロロマたちと並び、天才と称されたケネス・ビゲイ。ファイルワークを使った力強い作品。68万8000円

裏に刻まれた刻印

10.バングル Artist : Kenneth Begay(ケネス・ビゲイ)【1950-’60s】

シンプルなスタンプワークからもセンスが感じられるバングル。工芸品からアート作品へ昇華させた功労者のひとりだ。56万8000円

裏に刻まれた刻印

11.ボロータイ Artist : Jeo H.Quintana(ジョー・H・キンタナ)【1970-】

コチティ族の大作家。現在の人気作家シピークレイジーホースの父親でもある。コーラルとモレンシーを使用したボロータイ。17万8000円

コーラルとモレンシーが美しい

12.バングル Artist : Jeo H.Quintana(ジョー・H・キンタナ)【1970-】

ジョークインターナは作品によっては、ホピ族が得意とするオーバーレイの技法も使っている。かなりモダンな印象である。28万8000円

裏に刻まれた刻印
この記事を書いた人
ADちゃん
この記事を書いた人

ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...