「ザ・リアルマッコイズ」辻本仁史さんが“夢だった”と語る、PROBATの焙煎機。

生業であるクロージング以外にも、カメラや釣り、サーフィンなどの幅広い趣味をもち、そのどれをとっても一線級の知識をもつザ・リアルマッコイズ最高執行責任者、辻本仁史氏。多趣味を極めた辻本氏に「夢だった」とまで言わしめたのが、焙煎機のオールドPROBATだ。

「美味しい」や「格好良い」、直感的な感覚を大切に選んだ焙煎機。

コンクリート壁に囲まれた無機質な空間の中に鎮座する巨大な機械。これこそ辻本氏が「手に入れるのが夢だった」と言うほど希少な焙煎機だ。メーカーの名はPROBAT。1868年に創業した世界で初の焙煎機を発明したドイツの老舗で、いまでも世界中の焙煎士の憧れの的だ。

現行のモデルも発売しているPROBATだが、1960年代以前かつ鋳物を使用している機械がオールドPROBATと分類される

「若い頃からコーヒーが好きで、自分で焙煎もしていました。コーヒーというのは奥が深く、豆の種類や品質、そしてその焙煎方法、もっと言うと淹れ方でも全く味が異なります。要は何が正しいか、答えが無いんです。自分の中でどこかを安定させないと改善も出来ない。この焙煎機は、自分の選んだ豆の良し悪しの答え合わせが出来る、そんな機械だと思います」

と辻本氏は語る。モノ自体のバックボーンも大事だが、ヴィンテージから最新のプロダクトまでを自身で比較したうえで感じる「美味しい」や「格好良い」という直感的な感覚を、全てにおいて大切にしているという辻本氏が選んだオールドPROBAT。実際にこの焙煎機で焙煎されたコーヒーを頂いてみると、どの喫茶店で提供されるコーヒーよりも美味しいと、心から思った。

自分が選んだ豆の答え合わせが出来る焙煎機。1968s PROBAT UG-22 Made in Germany

「昔のドイツのモノ作りは優れていて、鉄の加工は得意中の得意。二重ドラムになっていて焙煎のムラが一切起こらず、苦みも甘みもある香り高いコーヒーの焙煎が可能です。昔の人たちが飲んでいたコーヒーを作ってきた機械。ノスタルジックな佇まいも魅力的ですよね」

(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...